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いらない
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着いた先は、僕の苦手なショッピングモールだった。
「李緋斗…何か用事があるの?それなら僕車で待ってるよ?」
「ダーメ、添那汰にぬいぐるみ買ってあげるって言ったでしょ?」
「……いらない」
「添那汰…?」
平日だから、あまり人はいないのだろう…
ショッピングモール内で知ってる人に会うのが怖いというのもあったけど…
優汰以外にぬいぐるみを買ってもらったなんて、もし帰った時にバレたら
李緋斗が殺されてしまう…
だから、ぬいぐるみはいらない
「ぬいぐるみ、いらない…それよりお話はどこでするの?」
「添那汰、大丈夫?顔色悪くない?話は俺の家でしようと思ってるけど…」
「じゃあ、早く李緋斗の家に行こう?」
「添那汰…ぬいぐるみはまた今度買ってあげる…行こう」
李緋斗は、僕の手を握り直して車へ向かって
歩き出した
李緋斗…怒らせちゃったかな?
少し顔が赤い…せっかくぬいぐるみ買ってくれるって言ってくれたのに…
でも、何故か僕は優汰に貰ったぬいぐるみがあれば充分だなと一瞬思った…
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