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意地っ張り1 side優汰
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確かに、あの日仕事があるのはわかっていた
…わかった上で添那汰と一緒に居たかった
李緋斗からようやく添那汰を取り戻した
だからこそ、安心して眠れた
『じゃあもう膝枕しない、てか一緒に寝ない、大音量でアラームがなるように設定しとく』
あんな事言われるとは思わなかった…
膝枕しないとか、一緒に寝ないとか、その言葉にカチンときた
凄くイラついた訳じゃないけど、李緋斗に向けてた笑顔を俺には向けてくれないことが嫌だった
だから、少し寂しがればいいと思ったのと、俺も整理を着けないとと思い、帰らなかった
……ちゃんとあの日に帰ってれば良かったと後悔した
もう、添那汰は寂しがってるんじゃないかとやっと決心がつき、家に帰ることにしたのは3日後だった
家に帰ると、郁に伝えると家まで送るように車を手配してくれた
家に着き、エントランスを抜けると違和感を感じた
いつもはいる、コンシェルジュが居なかった
おかしいと思い、近づくと、後ろのシステム画面にエラーが出ていた
嫌な予感がした
すぐエレベーターに乗るが、パスワードも無く動いた
「ロックコードを壊されたのか…」
ロックコード…それはここでのパスワードを管理しているもの
ロックコード自体を壊されてしまえば、全ての部屋、エレベーターがパスワード無しで動くようになってしまう
そうなった時には緊急エラーの音が鳴るはずだが、ならないということはそれすらも壊されたのだろう
自分の階に着き、ドアノブに手をかけると、開いた
やっぱり…
勢いよく中に入り、全ての部屋を見て回るが、空っぽだった
リビングに戻ると、ソファーにうさぎが転がっていた
「……くそっ!」
冷静にならなければ…
添那汰を追う方が今は最優先だ
「絶対に捕まえる…覚悟しろよ添那汰
……逃がさない」
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