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意地っ張り3 side優汰
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『どうしても頼みたいことがある、急で悪いが受けてほしい、金ならいくらでもいい』
『そうだな…金はいらない、代わりに添那汰見つけたら、俺に貸してよ』
郁が俺の家に着き、リグヴェールに連絡を取った
……が、金はいらない?添那汰を貸す?
無理に決まっているだろ…
『…それ以外で受けてくれることはないのか?』
『俺は添那汰に興味があるからね…』
一旦保留にした方がよさそうだな…
今は落ち着いて、どれが最善策なのか考えなければ…早とちりで添那汰を奪われては本末転倒だ
『また、連絡する』
『いい返事を期待しているよ…?』
「優汰、どうするのですか?リグヴェールは使えなさそうじゃないですか」
「他の情報屋を当たってみる」
「当分、添那汰さんは見つからなさそうですね…優汰、ご飯食べてください」
「そんなの食べてる気分じゃない」
「食べないで倒れて、探す時間が減るだけですよ?ちゃんと睡眠も取ってください、何か作りますね」
と、郁はキッチンの方へ行った
「っ!優汰っ!これ、添那汰さんが作ったんじゃないですか?」
「なに?」
「このケーキ、貴方にって添那汰さんが作ったんじゃないですか?」
冷蔵庫の中には、ホールのショートケーキが入っていた
真ん中に刺してあるチョコの板には、優汰と書かれていた
「……」
「添那汰さん、優汰が帰ってこなくて心細かったんじゃないですか?自分が強く言いすぎたって、謝ろうって思ったんじゃないですか?」
謝んなくてもいい、俺だって意地を張った…
ごめん、添那汰
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