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そこには誰もいない6
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ボーッと窓際にあるベッドに座り、外を眺める
コンコンッ
どのくらい外を眺めてたのか分からないが、少し太陽が傾いていて、結構たっていたのだと気づいた
「添那汰くーん、荷物持ってきたよ」
意識を取り戻したノックは、亜琉斗だったみたい
ガチャッ
僕はベットを離れ、扉を開けた
「あ、添那汰君これねー、全部李緋斗からだよ」
「これ、全部…」
廊下には、3つの大きなダンボールが置いてあった
「これ重いから、中に運ぶね」
「ありがとうっ」
確かに、僕はこれを持てるか分からない…
3つのダンボールには、それぞれ赤、青、黄色と、シールが貼ってあった
「えっとね、赤が服で、黄色が本で、青は…なんかゲームとか、機械系みたい」
李緋斗が、生活に困らないように用意してくれたんだ…
「良ければ、ダンボール片付けるの手伝うよ」
「あっ、いいよっ!運んでもらったし、暇だからあとは、やるよ」
「そっか、添那汰君、俺少し出かけてくるから、外には出ちゃダメだよ?」
「うん、わかった」
「よし、いってきます」
「いってらっしゃい」
亜琉斗が出かけて、ダンボールを開けることにした
「赤が服…だよね」
なにこれ、重すぎて持ち上がらないんだけど…
てか、大きすぎて肩が痛いくらい腕伸ばさないとまず、取っ手のところに手が届かないんだけど…
クローゼットの近くまで動かそうと思っていたけど無理みたい
しょうがないので、その場で開けてみることにした
トップス、ボトムス、下着、靴下、コートや手袋まである
てか、これでなんコーデ出来るんだろう…
とりあえず、全てクローゼットに移す
「……はぁ、はぁ、お、多すぎ…」
移し終わった時にはヘトヘトになっていた
次は黄色の本
服で動かせなかったのだから、本なんてもっと無理だよね…
「運ばなきゃか…」
それから本も、運んで棚に入れてを繰り返し
15分程してやっと終わった
「亜琉斗、力持ちすぎ…」
このダンボールを2階まで運んでくるって、すごい
「あとは、青色の機械系…?なんだろう」
ダンボールを開けると、最新のゲーム機やカセット
飽きないようにか、たくさんの種類が入っていた
そんな中に手紙が入っていた…
『添那汰へ
本当は携帯を渡そうと思っていたけど、連絡を取った時の電波を洗い出せる情報屋がいてね。
発信元も洗い出す凄腕達がもし、優汰に付いたら、すぐに見つかりそうなので携帯は当分使えそうにない。
ごめんね。週末には必ず会いに行くから
李緋斗』
「携帯か…連絡取っただけで、居場所が分かるんだ…」
今の情報屋はすごいんだな…
ゲーム機なんかもしまおうと思ったけれど、沢山あるからとりあえず、動かさずに置いておくことにした
本とかと違ってどこにしまったらいいか、わかんないし
「よし…」
ひと通り片付けは終わった
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