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十一話 (長谷川樹side)
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ダッシュで廊下を走った。
遠くから
「先生が走っちゃ駄目じゃないですかぁー!」
とか聞こえたけど関係ない。関係なくはないけど。
保健室に付きバンッとドアを開ける。
「騒がしいですよーって長谷川先生、どうしたんです?」
いつも冷静沈着な養護の竹沢先生は羨ましい。
「竹沢先生、矢、矢野先生が……。」
「矢野先生か……今いきます。」
保健室の前の札を「校内徘徊中。」と
カタリと音をたて変えた。
流石に養護で女性の先生とダッシュすることはできない。
「あの、何で矢野先生か……って言ったんですか?」
「ね、ほら、痩せてて何て言うの、心配なのよ。風邪とかすぐなっちゃいそうで……。」
「あぁ……。」
と返事を返し、多目的トイレについた。
ドアを開けようと思ったのだが、ガチャガチャと音がなるだけで開かない。
鍵がしまっていた。
「あのー、鍵、開けて下さい!長谷川です!」
というとガチャッと鍵の開いた音がした。
そこには倒れた矢野先生が居た。
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