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パーツ 24
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互いに鼓動が一段落して 呼吸を整えて起き上がって座り直した。
何気なく千春を見ると千春も真弓を見ている。
薄暗い 地下の浴場で 隅の岩場の奥の陰で 仄かに入る天井からの吹き抜けから見る 空は もう 暮れ色。
見上げる千春の瞳は 戸惑いと 困惑と そして 事後の色香。
濡れて張り付く髪の毛が 額に掛かって下りていて いつもより幼く見える。
というか 無防備な顔だ。
濡れたまつげが とても可愛らしい。
真弓は思わず千春の頬を手で 撫でて 人差し指の背を くちびるの下に当てて親指の腹で したくちびるをなぞった。
千春は恥ずかしげに俯いたが その視線の先に 真弓の下腹部が有った。そして 慌てて 目を逸らした。
湯に当たったからか 真弓のモノを見たからか 耳まで真っ赤にして 視線をさ迷わせた。
その可愛らしさに 被さるように 千春を抱き締めて くちづけをする。
離れては啄むようにキスを繰り返す。
千春の顔が 蕩けるように 淫らに変わっていく。
どうしてこんなに 色っぽいのだろう?
艶やかに 淫靡に 濡れて 半開きの口。くちづけせずにいられない。
思わず 千春の股間に又 手を伸ばす。
綺麗な陰茎は まだ 衰えを知らず 固さを失っていない。
触れて 緩く握ると 千春が切なそうに顔を歪め ため息を吐く。
そのため息ごと 取り込むように 噛みつくようにくちづけをした。
おずおずと そして 遠慮がちに 千春が 首に腕を絡め 吸い付くように 真弓の舌を 吸っては 絡め 緩く動かしていく。
口の中を動く 千春の舌が 真弓の官能を煽りたてていく。
言葉もろくに交わさず 千春を捉えて 物陰に 引き込んで くちづけして 吐精して。
又今 キスに夢中になっている。
性急な自らの行動に 真弓は自嘲するしかない。
僕はガキか?
誰もいない筈の風呂で 半ば勃たせた 魅惑的な全裸の恋する相手が居たら 仕方ないよな。
千春のような 綺麗な裸は 見たことがない。いや女の裸は腐る程見てきた。
だが あんな 綺麗な色の乳首は知らない。あんな乳輪がほとんどない 綺麗な乳首は見たことがない。
メディアや雑誌で 黒くない陰毛は見たことはある。金髪の頼りない陰毛ではない。不規則なカールの陰毛でもない。うっすら気品さえ感じる薄茶色の慎ましやかな陰毛。
臍の形状 胸から腹への 柔らかいのに程よい筋肉。鼠径部の淫らさ。
シミやホクロの無い それはそれは綺麗な肌。
「千春。千春。
いきなり ごめん。でも 僕の気持ちわかって貰えるだろうか?
君は?
僕のこと 嫌いじゃないと 思って良いかな?」
「ぶちょう。
俺 俺は 」
「なぁに?
僕は 調子に乗っていいんだよね?
こうしていること。
僕だって 戸惑ったんだ。
今まで 同じ男に こんな気持ちになったことなんて 無かった。
でも こんな気持ち 初めてなんだ。」
「俺。俺。
部長のこと 嫌いじゃないです。
俺も ……
でも もう少し 待って下さい。
もう少し。」
「何故?何故?
待てないよ。
からだは嘘をつけないだろう?
こんな からだして!
僕は我慢できないよ。
僕をこんなにさせて 待てないよ!」
「ぶちょう。
もう少し 時間下さい。」
そう言うと その瞳から 涙があふれでたように思ったが
千春は 真弓の腕をすり抜けて
あっという間に お湯の中を 背を向けて入口に向かって 行ってしまった。
何故?
何故?
その言葉しか出てこない。
千春。千春。千春。千春。
受け入れてくれたんじゃないの?
からだは 興奮して
僕に興奮して くれたよね。
キスも受け入れてくれたよね?
それなのに
一歩踏み込むと
どうして?
どうして?
真弓は しばらく 苦渋に満ちた顔で 動くことができなかった。
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