アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
疵(きず) 39
-
「千春。千春。
とても とても 嬉しいよ。
嬉しくて なんて言ったら言いか。
君を ひどく扱うことが とても苦しくて限界だった。
君は汚くなんかない。
そして俺なんか なんて言わないで欲しい。」
「えっ?
あのぅ や、 山手 さん?」
「僕もね。
君に謝らなければならない。
僕はね 本来 好きな人間に対して 優しく甘やかしてやりたい人間なんだ。
好きな人に甘えて欲しい人間なんだ。
だから君に対して苦しくて仕方なかった。
命令に近いことを言うのも 本来は好きじゃないんだ。」
やっぱりコノ人は 本来優しい人なんだ。俺にも気を使って 優しい言葉をくれる。
でも俺なんか のこと 好きじゃないんだろうな。
分かっていた。
「2年間 君が新しい出会いを求めて様々な 人に会いに行く話を聞きながら どんなに苦しかったか。
でも 最後まで許さないことが 引っ掛かっていた。
何故なんだろうって。
唯一 少し際どいところまで許したのは2年前の 熊男って 聞いて 凄く嬉しかったよ。
僕はね 千春君に 又会って今度こそ 君を抱きたいと思ったんだ。」
「えっ? えっ? 又って?
熊男で嬉しいって?
えっ? 山手さん。
えっ? 2年前の熊男って
まさか まさか
えっ?」
「あのとき 初めてああいうサイトに アクセスしてね。
海外から帰国して 髭も伸び放題で 日に焼けて 目も傷めていてね。
君は発熱の一歩手前で もうろうとしていて
先日居酒屋で会ったとき 僕のことすっかり忘れていて。ショックだったよ。」
「あのときの 人が 山手さんだった?えーっ!えーっ!」
「千春。僕はね 2年前のあの日から 君をずっと ずっと 想っていたんだ。
先に好きだって言われちゃったけど。
凄く嬉しくて仕方ないよ。
遅ればせなから 僕からも 言わせて。
千春。好きだよ。大好きだ。
こっちにおいで」
千春は大輪の花が咲いたように明るく 笑い ソロリと真弓の隣に座って 抱きついた。
真弓も 優しく笑いながら その身体を抱き締め 優しく くちづけた。
くちづけは 今まで何度もした。
でも お互いの気持ちが 分かった今 くちびるは 甘く甘く 千春は涙が止まらなかった。
そして その涙を真弓は優しく舐め取っていく。啄むくちづけから やがて深く深く。
「あんっ 山手さん 好き 好き」
「千春。千春。可愛い千春。好きだよ。好きだよ。」
「んっ。あなたが好きっ」
「これからは うんと優しく愛してあげようね。恥ずかしいこともいっぱいしてあげよう。
おいで。
まずは千春の服を脱がせてあげるよ。
一緒にお風呂に入ろう。僕はね千春の身体をね ずっと洗ってあげたかったんだ。」
裸を今さら 見せるのが恥ずかしい訳じゃないけど。
キスをされるのは初めてじゃないけど。
服を脱がされるのは初めてじゃないけど。
優しい言葉と優しい仕草で 合間にキスをされながら その都度好きだよ 千春 と囁かれ 千春は まともに立っていられない。
「千春。千春。
可愛いなぁ。この乳首。なんて綺麗な色と形なんだろう。罪な乳首だなぁ。吸っても良し。舐めても良し。指で触っても良し。その上 こんなに固くなって。んっ?感じるかい?
綺麗な滑らかな背中だね。背骨の両脇の筋肉が綺麗だよ。この腰 お尻 堪らないよ。すべすべだね。思いきり触らせて。あとでうんと舐めたいけど。今は触るだけにするから。
あぁ 綺麗なペニスだ。形も。千春のここの毛薄くて柔らかい。触ってて飽きない。この毛の中に顔を埋めて眠りにつきたいよ。色が白いね。吸い付くようだ。
筋肉はついているのに 肌がプルプルしていて もち肌だなぁ。
ああ 千春 抱き締めても抱き締めても 足りないよ。」
千春は あまりの賞賛の言葉に 酔ってしまっていた。
好きな人から受ける褒め言葉がこんなに感動するとは知らなかった。
好きなは人に言われる言葉は こんなに有頂天になって心震わせるものなんだ。
千春をろくろく知らない奴からの 軽い言葉とは 違う重みみたいなものを感じる。
「俺も あなたの 服を脱がせたい。」
「えっ?ふふふ。嬉しいな。」
千春は 改めて目の前の男を 恋しい男を見上げた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
124 / 264