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疵(きず) 41
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月曜日。
一週間の始まり。
いつもなら 何となく 気乗りのしない日だけど
今日はいつもと違う。
駐車場の車のドアを開けるピッっていう間抜けな音さえ なんかユーモラスに聞こえて 思わず笑みがこぼれる。
これから会社って月曜日だけど 今日は有休を取る。特に忙しい時期でもない。
そして 仕事休みのアノ人と
いや 真弓さんと 出掛ける。
真弓さんが勤務している友達の総合病院に連れていってもらう予定。
あらかじめ教えた俺の車で待っていると 駐車場の入口に 真弓さんの姿が見えた。
ニコッと笑いながら小走りでこちらに走って来る姿に見とれてしまう。
改めて遠くから見ても 照れてしまう。
今日の格好はスーツじゃないけど でも普通の服でも なんか良い。
あの服装の下の からだを 俺は知っている。あの首から胸も 胸の乳首の綺麗なことも 胸毛も腹もその下の 逞しいペニスさえも。
その全てに 俺は触れることが出来る。
その肩にも背中にも 手を這わせ あまつさえ 頬擦りも くちづけも出来る。
覆いかぶさる真弓さんの 下から見上げた顔をし知っているし キスをしてくれる男らしい顔も知っている。
ちょっと意地悪な真弓さん。余裕のないイキそうな真弓さん。俺に微笑みかける真弓さん。ワイシャツを羽織る後ろ姿。
顎に人指し指を当てて 俺にキスをしようとする真弓さん。頬を包むようにしておでこをコツンとする真弓さん。
そして今 俺の車の助手席に乗り込んで 俺を見る真弓さん。
周りを見回して 軽くキスしてくる真弓さん。
俺は照れ隠しをしながら
真弓さんっ!
なんてちょっと怒っている振り。
真弓さんは 知らん顔してシートベルトを締めて ニッコリ笑って!ずるいなぁ。
もっとキスしたくなっちゃうけど。我慢我慢。
出発しますよ。
と 真弓さんを見ると
軽く頷いて
ナビに真弓さんが入力してくれた。
天気も秋晴れで 空気も澄んでいる。
そして 気持ちも 日本晴れ
って 感じかな。
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