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千春オジサマ 弐
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真弓side
その日 男6人と居酒屋で 賑やかな合コンをした。
向こうの女も6人。
わいわい騒いで ゲームの飲み比べで殆ど全員が酒を煽り シラフの人間はほぼゼロ。
すると酔った勢いからか いつの間にか 2人づつ消えていき 残ったのは僅か4人。
しかも残った4人の内の貴重な女2人も じゃっ と言いながら 消えた。
あまりのあざやかな 消え方に バカらしくなって 更に酒を頼んだ。
そしたら いつの間にか 僕だけになってしまい 店員に ラストオーダーを言われ 渋々一人で店をあとにした。
会計を押し付けられるかと危惧したが 飲み放題食べ放題で 幹事が先払いしてあった。
くそっ。
特に今回は これって思う女は居なかった。だが 面白くない。
そこそこの水準だったと思うが 同じような年齢層の女は 皆私生活も 割り切っているのか 拘らないのか 要は僕達より精神年齢はかなり上だったように思う。
かと言って こっちが 包み込むほどの器量はまだ無いし かと言ってこちらを甘やかしてくれるほどの器量も向こうの女達には まだ無いように思えた。
今夜は少し飲みすぎたかな?
飲み過ぎて 足が笑っている。
吐き気は無いが まともに歩くと転びそうで 近場に有った店の裏のプラスチックの函(はこ)に一旦 腰を下ろしたら
立てなくなった。
眠気と闘いながら 水が飲みたくてたまらない思いに 苛まれる。
あそこの角を曲がれば通りに出られる。そしたら自販機くらいあるのに。
そこまで行くのも 怠い。
そのとき 木枯しが吹いているのに気がついた。夜になって寒くなってきた。昼間は暑いくらいだったよな。一応ジャケットは着ているけど 襟元が寒い。
合コンだから 気合い入れてブランドモノ着てきたのに。
あー鼻がむずむずする。くしゃみが 出そうだ。
は は はっくしょん!
すると近くで くしゃみのコラボ。
可笑しくて又 くしゃみが誘発されて
はっくしょん!
はっくしょん!
なんだかむしょうに可笑しい。
笑い出したら向こうも笑ってる。
誰かの気配に顔を見上げると
男が立っていた。
綺麗な 顔をした 綺麗な立ち姿の男。
優しい顔立ちの 綺麗な男。
その男は笑っていた。
そして
その男に
僕は
ひとめぼれした。
欠点らしきものが 見当たらない。
整った顔立ち。
外見だけで 人を判断することは
今まで無かったが
とにかく 惹き付けられた。
理想とする 顔は 人それぞれ あるだろうが。
性別や年齢を越えた 理想 いや 好み の モノが そこに存在していた。
他人には どう映るかわからない。
でも
僕にとっての パーフェクトが
そこに 立っていた。
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