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千春オジサマ 伍
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千春side
全く 昨日は参った。
つい 柄にもなく いきなりあの坊主に乱暴を働くところだった。
昔 血気盛んだったあの頃と同じく 条件反射のように 胸ぐらを掴んでしまった。
あの怯えた坊主に つい罪悪感を感じて
眠っちゃいそうだったから つい お節介をやいちまった。
俺の家に誰かを連れてきたのなんざ 何年ぶりだったろう。
しかも無防備にぐーすか寝やがって。
起きたかと思って覗けば しょんべんかよ。
可愛いガキんちょだな。
酒飲んでるっていうことは もう成人済みなんだろうけど。
あ トイレから出てきたな。
ミネラルウォーターでも 渡してやるか。
「おい。ほら水飲め!」
ペットボトルを放り投げてやると しっかりキャッチして ニヤリとした。
その不敵な笑みを一瞬で消し 打って変わったように破顔して。
無邪気に嬉しそうに笑って ごくごく飲んで ぷはーと 美味そうに飲み干した。
そのあと 再びあんまりにも 男らしく笑って俺を見るので 何だか眩しくて慌てて目を逸らした。
朝から なんて爽やかな
顔なんだよ。
俺を見るなよ。
その坊主は 幼さの残る風なのに 何故かどこか キリリとした男前。
たそがれた 眼差しで その表情は 憂いさえ含んでいる。
彫りの深い造作。濃い眉毛からすぐしたの目。
くちびるは薄くない。目のあたりは眼光が鋭いように感じるけど 口はどちらかといえば大きいのかな?だけど だらしないくちびるじゃない。厚いのかな?そのくちびるが肉感的で 何だか吸い寄せられそうだ。下唇の真ん中に割れ目が入ってスゲーセクシーなくちびるだな。
モテるんだろうな。
って 俺は 何見てるんだ!
この酔っぱらいのガキ。
人懐っこいのに クールにみえる。
それでいて 温かみのある 目元。
不思議なガキだなぁ。
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