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意識
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「うーむ…、そろそろ寝るか」
23時になるかならないかの時間、守沢先輩が言った。
…助かった。この人ほんと元気ありすぎ。
疲れた。鬱だ。
―あれから1時間程俺は、守沢先輩のタラシ攻撃を受け続けていた。
いつものように、高峯ー! と抱きつくのはもちろん、
おまえと同じ匂いがするぞ☆ とか(だってウチで風呂入ったからな!)
ん?やっぱり赤いぞ? と顔を近づけてきたり…
いや、近いのはいつものことだが、ここのところそれがやけに落ち着かない。
特に今日はいつもより近く感じた。
…まぁ先輩が寝る気になったのなら、なんだっていいが。
「電気消しますよ」
「あぁ」
一瞬の静寂。
その後は、神経が敏感になったように、布擦れの音さえ、はっきり、大きくきこえた。
「……」
いつもはたいして気にもしない、度々きこえる小さな音に俺はしばらく経っても寝つけなかった。
…ふと、隣で寝ている守沢先輩に目がいく。
「…っ!」
………あぁ、なんだよコレ。なんなんだよ。
嫌だ。鬱だ、死にたい…。ほんと…。
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