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キス
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…何が起きているんだ?
『翠、好きだ。愛してる』
俺の顔寸前まで自分の顔近づけて、囁かれたと思ったら、
全てがスローモーションのようにみえて。
ゆっくりと近づいてくる顔は綺麗に整っていて。
伏せられた瞳は、長い睫毛に縁取られてて。
あ、このひと、意外と睫毛長いんだな、なんて頭の片隅で思ったら、
サラっとした少し長い前髪が額あたりに落ちてきてくすぐったい。
はっきりと覚えてるのはそこまで。
あとわかるのは、唇に残る温もりくらいか。
「…さすがに今これ以上は、無理だぞ///」
ボソっと言った守沢先輩の顔は…少し赤かった。
「まあ、さすがにわかっただろう?
高峯、おまえも俺が好きだと言ってくれたし、問題な…!?」
照れ隠しか、少し口早に喋っていた守沢先輩は、
俺の顔をみてぎょっとした。
…俺がすごい泣いていたから。
「~っあんたは…!
あんたは!!ほんとにわかってんスか!?
俺たち男同士っスよ!?
それに同じ好きって…もうやだ…
ぐちゃぐちゃ、で、意味…わか、なっ…鬱だ。死にたっ、い…」
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