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兄
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しばらくして満足したのか、もう一度、人の良さそうな笑顔を浮かべて
「自己紹介もしてないのに、いきなり質問してごめんね。さっき達也くん?が言ってたように、生徒会長やってます。三根谷早弥(ミネヤ サヤ)。宜しくね」
「………は?」
「真咲?いくらこの人が変質者っぽくてもその返しは失礼だぞ?」
先程感じた既視感の正体。
むしろ清々しさすら感じさせそうな、緩めの喋り方をする目の前で笑っているこの男は、もしや、
「今ね、真咲くんが思ってることは多分、紛れもない真実だと思うよ」
好き勝手に俺を翻弄し続ける、ここ数日の悩みの種
「真咲くんが朝一緒に登校してきた、三根谷早玖の弟、です」
あまりにもツッコミどころの多い事実。
どこから手をつければ良いのか分からない事実に、
「……なんか頭痛くなってきた」
「詳しくは分かんねぇけど、なんかすげぇ同情するわ……」
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