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これ以上アキとの会話を続けていたら、この姿になる前にかけられた最も重い愛の呪いによる。
『身を滅ぼし、心も焼き尽くす狂気の愛』に負けてしまう未来が見えたので。
僕はサッと勢いよく立ち上がり、突然の行動で驚いた声をあげるアキの表情すらも見ずに、事務所の扉まで走り抜けて……。
人が疎らに通る道に飛び出して、いつ正気が失うか分からない思いを吐き出すように。
「……どうして、なんでだ!! どこまで僕を苦しめるつもりだ、そんなに嫌か!! そんなに……テスカトル様を奪ったあの人が憎いのか、だからといって……アキツシマに、いや違う、ヴィクトルに苦しみを与えるのは可笑しいだろう!! 一体彼が何をしたというんだ……、聞いてるんだろう!! 創造主よ!! 僕は、どんなに姿形が変わろうとも……お前を許しはしない、いつか見ているがいい。必ずその首を落としてやるから……」
そう憤怒と憎悪を込めて、言い放ちながら。
澄みわたる青い空の上に不思議な輝きを見せる、星のような輝きを放つ何かを……。
心底軽蔑したような表情で、ぎろりと睨みつけるのだ。
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