アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
どうして?2
-
アキの返答に、俺はざわざわとした気持ちの悪い感情が沸き上がってきて。
(なんで、俺が居ない時に二人が逢ってるんだよ!! なんで……どうしてだよ。ほんと……どうしてなんだよ、アレクセイは黒髪蒼目萌だから……アキと出会ったら。きっと……)
そう心の中でうじうじとした不安と嫉妬が入り混じった思いを、早口で捲し立てながら。
──二人の間に何があったのかが、今すぐにでも知りたくて。
「そうなんだ。でさ、アキはアレクセイと逢って何かあった? それかアレクセイに逢ってどう思った?」
「……そうですね。アレクセイ様とはヴィクトルについてお話ししましたよ。ほんと、驚く程貴方の事を大好きで誰よりも愛していらっしゃるんですね。だって……アレクセイ様ヴィクトルの気持ちを聞いて。子供のように泣いたり、不安がる私をなだめる為に、頬に口付けをして下さったぐらいですかね……」
「何それ、どういうこと? アレクセイが泣いて、アキの頬にキ、キスをしたってこと……何だよ!? それっ!! 俺が居ないところで何起きてんだよ!! 俺、アレクセイが泣くぐらい弱くなる所何か今まで一度も見たことないのに、どうして何だよ!! しかも……キスもしたんだ……、どうしてなんだよアレクセイ」
俺は嫉妬に満ち溢れた声音で、毛を逆立てる猫のように言い放ちながら。
このままアキと一緒に居ると、殴り合う喧嘩を始めそうだったので。
──頭に血が上って、まともな思考が出来ない思考を冷やす為に。
仲が良いふりをしている友達が働いている、行き付けのカフェ&バーCowardへ後ろを振り返る事もなく、逃げ出すような勢いで。
醜い想いを断ち切るように、全力で向かったのだった……。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
39 / 62