アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
どうして?5
-
「それは、ヴィクトルもでしょ? 僕と同じぐらいヤキモチする癖にさ。どの口で言うのかな? キスで塞いじゃうぞ!」
思ってもみない切り返しに、咄嗟に。
「はっ!? ちげぇっ……し!! ヤキモチなんか、アンタなんかにするかよ馬鹿!!」と、ドギドキと鼓動を鳴らしながら、照れたように顔を赤らめて口早に言い返せば。
「素直じゃないな、嘘ついてもバレバレだよ。でもそんなツンデレも堪らなく、可愛いから好きだよ」
「……」
俺は我が道を行くアレクセイのテンションに、どうやっても勝てないなと悟りながら……。
先程彼が自分に問いかけた言葉を、再度自分に問いかけて。
──ここに来る前までの自分は、まさに彼が言った通りの人間だったなと……。
自己反省してから、ゆっくり心を落ち着かせてから。
アレクセイに、俺が今気になってる1番の謎を……。
彼に、こう問いかけた。
「なっ……アレクセイ、ちょっと訊いても良いかな? アンタは俺とアキならどっちが好きなの……?」
「そうだな、どっちも等しく大好きだよ。ヴィクトルもアキも、同じく最愛の人だから。でも勘違いしないで欲しい。僕ほどこの世界で、一途に一人の人物を深く愛してる男だから。ヴィクトルが不安になる事なんかないよ」
「なんだよそれ……意味わかんねぇよ」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
42 / 62