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Part15
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(あかりside)
あ「フジくん、大丈夫だったのかな…」
昨日フジくんがキヨさんに
ふうちゃんの事を伝えに行った後
私はそのまま家に帰った
あ「電話してみようかな…ん、あっフジくん!」
お店にフジくんが来てくれた
けど、明らかにいつものフジくんじゃない
いつもニコニコして笑っているフジくんが
今日は真っ青な顔で虚ろな目をして一切笑っていない
あ「どうしたの!?何があったの!?」
ただ事じゃないことはすぐに分かった
私はフジくんにかけより聞いた
フ「…キヨに話に行ったんだけどね、信じてもらえなかったんだ」
フ「でも多分キヨは賢いからじきにふうかさんの事気付くんじゃないかな…」
あ「そんな…フジくんのいう事なら信じると思ってたのに…」
フ「…あと、俺がキヨの事好きなのバレてた(笑)
気持ち悪いって言われたんだ(笑)」
とても悲しそうに笑っている
フ「もう一生近付くなって…もう近くにもいれない…」
フ「キヨの為にも俺、しばらくどっか遠くに行こうと思ってて。その事をあかりに伝えに来たんだ」
言葉が出ない
何で何で何で???
ただただキヨさんの幸せを
願ってきたフジくんがこんな目にあうのは
絶対におかしい
あ「…フジくん、もうキヨさんの事は忘れて
キヨさん以外にも素敵な人はいるわ
私、キヨさんの為にフジくん
が傷付く姿をもう見てられない!」
あ「とにかく今はキヨさんから離れて。
フジくんはもっと自分を大切にして…っ!」
フ「…ありがとう、あかり。」
あ「いいえ…。ちなみに、どこに行くつもりなの…?」
フ「まだ決めてないんだけど…○○って町に行こうかな。昔1回行ったことがあって、とても穏やかでいい場所なんだ」
あ「そっか…じゃあしばらく会えないのかぁ」
フ「…ごめんね。あのさ、大丈夫だと思うんだけどキヨの事、頼んでいいかな?」
あ「えぇ、いいわよ。だからフジくんは安心して行ってきて」
フ「うん…じゃ、またね」
あ「またね」
あれから数週間が経った
あ「フジくん、大丈夫かなぁ…」
引き止めた方が良かったのかな?
でも、今のフジくんは相当心にダメージ負ってるし…
"カランカラン"
あ「あ、いらっしゃ……キヨさん」
キヨさんがお店に来た
何故か息を切らして肩で呼吸をしている
キ「あかりさん、フジは今どこにいますか」
あ「…教えません。フジくんはキヨさんのせいで深く傷ついたのに…っ!」
フジくんにあんな態度をとったキヨさんにフジくんの
居場所は教えれない
キ「…本当に、何もかも遅くてもう手遅れだってことも分かってます。けどやっと気付いたんです、俺はフジの事が好きってことに」
キ「本当に俺がやった事は許されないことです。
許されたいとは思ってません。ただ、フジの為に何かしてやれるんならしたいんです」
真っ直ぐな目をして言われた
あぁ…フジくんはキヨさんの
こういう所を好きになったんだろうなぁ
あ「…○○町に行くと言ってました。
キヨさん、フジくんを救ってください、お願いします…っ!」
キ「ありがとうございます!分かりました!!!」
フジくん…今度こそ幸せになって…!
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