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episode.15 キスしていい?
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〜恋side〜
(やばいどうしよう。)
恋が叫んだおかげで赤津と木之本がやってきて、なんとか言い訳したものの、結局そこで明希と木之本が自分たちの部屋に戻り、赤津と2人きりになっていた。
「恋?」
赤津がさっきから黙って座っている恋に声をかける。
「ひゃい?!」
「あはははは!なんか緊張してる?今日変な声ばっかり出すよね。」
赤津はそう言って笑う。
「何にそんな緊張してる?初めてのデートだから?」
(するのかと思って緊張してるとか言えない。)
「はは……まぁ……」
恋は笑ってごまかす。
「そうだなぁ、じゃあなんか話すか!俺の話する?」
「え?!」
「んー、なんか聞きたいことある?」
「えっと……赤津さんが話したいと思うこと話してくれれば……」
(どこまで聞いていのかとかわかんないし……)
「んー。赤津琉、24歳。誕生日は12月25日の山羊座。血液型はA型で好きな食べ物はグラタン!家族構成は父、母と弟2人。あとはー……仕事は俳優で、趣味は紅茶の飲み巡り?みたいなことかな。」
赤津はペラペラと自分のことを話す。
「あ、そういえば恋って誕生日いつ?」
「……7月7日です。」
「え?!じゃあ俺お前の誕生日にお前に吐いたの?!まじかよごめん。ほんとごめん。」
「いや!いいですよ。誕生日なんて……」
「しかも俺、恋の誕生日祝ってないんじゃん。なんか今更だけどおめでと。良い1年にしろよー?」
赤津はそういうとワシャワシャと恋の頭を撫でる。
「別に祝ってもらわなくていいですってば!てか髪ぐちゃぐちゃにしないでください!」
恋がそう言って顔を上げると至近距離で赤津と目が合う。
思わず目を逸らそうとする恋。
だが赤津がそれをさせなかった。
赤津の手は恋の顎に添えられ、軽くクイっとあげられる。
「赤津さん……」
「恋……」
赤津はじっと恋を見つめてくる。
その目は扇情的で、恋はドキッとした。
「……なぁ……キス、していい?」
「……赤津さんがしたいことするって契約でしょ……?」
「そう……だな……」
赤津は一瞬迷いを見せたが、優しく恋の頭を撫でると唇を重ねる。
触れるだけのキス。
一度唇が離され、赤津と恋の目が再び合う。
そしてもう一度、今度は舌が恋の口内に入ってきた。
「ん……」
静かな部屋の中に、チュ、クチュ、と音が響く。
「ふ、ん……は、ぁ……ん……」
恋の口から艶やかな声が混じった吐息が漏れる。
(なにこのキス……きもちい……)
赤津の唇が透明な糸を引いて恋の唇から離れる。
恋の目はトロンとしていて、それは赤津を欲情させた。
「っ……恋っ……」
赤津は再び自分の唇を恋のそれに重ねた。
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