アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
番外編 紘と千秋 4
-
〜千秋side〜
2月1日 10時 監禁2日目
「ひ……あ、あぁ……あ……」
もう、声が出ない。
嫌でも声が出て
昨日1日中声を出してた気がする。
ぼやける視界に入る時間は、10時だから……
今日は2月1日……?
もう意識があるのかないのかもよくわからない。
視界に時間が入るってことは意識あるのかな。
ああ、紘さんに会いたいなぁ……
どうせこのまま死ぬなら、もう一回だけ、紘さんに会いたいなぁ。
紘さんに、千秋って、呼んでほしい。
でも、紘さんがここに来るってことは、危ないことだから、それはダメだなぁ……
あ、あの人が来る……
扉の外を歩く音が、少しわかるようになった。
これから何されるのか……怖くてたまらない。
勝手に体が震える。
もうとっくの昔に足の筋肉は役割を果たさなくなってて
手首で宙吊りにされてるような気分。
それなのに体が震えるから
余計手首が痛い。
「あぁ、もう声も精液も出なくなったんだねえ。」
薬の効果は切れて、もう僕のソレからは何も出ない。
バイブの振動は微弱で与え続けられてて
もう気が狂いそう。
「さて。それなら中でイってみようか?」
まだ役割を果たしてる僕の頭が、それはダメだって言ってる。
怖い。怖い。怖い。
それは声にはならなくて、体の震えになって
でも俊蔵はそれを無視して、バイブのリモコンを手に取ってる。
「や、だ……やだ……」
かろうじて声になったけど、小さすぎて届きもしないだろうなぁ。
「ほら、イきなさい。」
その言葉とほぼ同時に、バイブの振動をあげられて
バイブは前立腺を思いっきり刺激してきた。
「あ、あ、あぁぁぁ!」
足がガクガク震えて、なんとか快感を逃がしたくて
でも背中を反ることしかできなくて
顔が、涙とか涎とかでぐちゃぐちゃになってて
もうどうしようもなくて、気が狂いそうだった。
それでも刺激は止まなくて、射精感がこみ上げてきて
でも僕のソレは勃ってなくて
息をするのも苦しくなってきた時、頭が真っ白になった。
「あぁぁぁっ、あ、あ、あぁぁぁっ!」
強い電流が流れたみたいに、体が快感で痺れた。
「あ……あ……ひ、ろ……さん……」
僕の口は、僕の頭とは関係なく音を発して
僕は監禁されてから初めて、完全に意識を飛ばした。
「……へぇ、紘、ねぇ。」
俊蔵が、にんまりと笑ったことも知らずに。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
120 / 832