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episode.134 ネグリジェ
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〜明希side〜
「んっ……あ、しょ、やさん……ま、って、っ……」
ホテルの部屋に入るなり、翔也は明希を抱きしめながらキスをしていく。
「ん、ん……ふ、ぅん……」
いつもはしない、深いキス。
翔也の舌が明希の口内に入ってきて、明希はぞくぞくとした。
(翔也さん、キスうま……)
舌を掬われ、絡められて、明希の頭はふやけてしまった。
「っん……しょ、や……さぁん……」
「……っふふ、そんなに気持ちよかった?もうトロけちゃって。」
「んっ、だって……翔也さん、キスうまい……」
「ありがと。」
翔也は明希の首元にまたキスを落とす。
「んっ、ちょ、っと……まって、先に……シャワー浴びたい……」
「んー、俺は気にしないけど……あ、でもまあお風呂は入りたいか。じゃ、先に入っておいで。」
明希はこくりと頷いてホテルの部屋に備え付けられたシャワールームに向かう。
この部屋はスイートルームというやつだ。
翔也が有名なため、普通の部屋だと色々と面倒なのだとかなんだとか。
このホテルのスイートルームは他の部屋とは隔離されていて、他人に翔也や明希の素性がバレるような心配もなく、ルームサービスも呼ばないと入ってこない。
つまり、ほぼ2人きり、なのだ。
「うわ、綺麗……」
シャワールームというより、城のお風呂か、と明希は思った。
広めの浴槽には花が浮かべられていて、いい香りがした。
「……さて。」
明希は後孔の用意を始める。
(……久しぶりすぎてきつい。)
マッサージも兼ねて念入りに解す。
だが思ったより柔らかくならなくて、明希は諦めた。
(翔也さんに後で頼も……)
明希は少し湯船で温まると浴室から出た。
自分の体からもいい匂いがして、明希は気分が良かった。
置いてあったバスローブを着て、部屋に戻る。
「翔也さん、終わりました。」
「ん、じゃあ俺もシャワー浴びてくるから、適当に待ってて。あ、ルームサービス頼んでいいよ。喉乾いたでしょ?」
「え、あ、はい。」
明希が何かを言うまもなく翔也はさっさと浴室に向かう。
明希は言われた通りルームサービスを頼もうとメニュー表を手にして驚いた。
全てとんでもない値段なのだ。
飲み物たった一杯で1000円なんてザラだった。
「な、な、なんてお高い……」
明希は迷った挙句、頼まないのもどうかと思い、1番安い緑茶を頼んだ。
ルームサービスはすぐに来て、感じのいい男が緑茶を置いていった。
(あ……バスローブのまま出ちゃった……まあいいか。)
明希はソファに腰掛けて、膝を抱えながら緑茶を口にする。
あまりに広い部屋に、明希はそわそわとしていた。
キングサイズのベッドからは窓の外が一望できて、なんとも開放感あふれる部屋である。
(あ、そういえば……)
明希は恋から渡された紙袋の存在を思い出してそれを開けてみた。
中には箱が入っていて、明希はそれを開ける。
「な、なんだこれ……!!」
中に入っていたのは腕のところがシースルーになっているタイプのネグリジェ。
(これ女性用じゃん……!!)
ふわふわとした生地で、触り心地はとてもいいのだが、なにせこれを着るには恥ずかしさが勝った。
だが、せっかくもらったプレゼント。
使ってみたいような気もする。
「……帰ったら絶対一言、言ってやる……」
明希はそう決めてネグリジェを着ると、上からもう一度バスローブを羽織った。
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