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#episode.140 夢の中だけ
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※この話は千秋の語りの形で話が進みます。
なんとなく、抱きしめられた感覚に目を開ける。
すると目の前には、紘さんがいて僕は驚いた。
紘さんなのか、と尋ねれば、そうだ、と返ってくる。
そうか、夢なんだ。
そう思った。そう思ったら、夢の中でくらい、ワガママを言っても許されるかな、って考えた。
だから、抱いてほしいって、そう言った。
そしたら、紘さんは僕をベットに倒して、触れるだけのキス。そして少しずつ、舌を入れて、絡めてくれて
あぁ、夢の中では両思いにまでできるんだ、そう思った。
「ん……ふ、ぅ、んっ……」
なのに、夢の中でも声は聞けなくて、話せなくて。
でも僕の口からは、声が漏れてるみたい。
キスだけで、気持ちよすぎて、ふわふわしてきた。
「ん……紘、さん……」
「千秋……」
唇の動きで、なんて言ってるか、だいたいわかる。
名前を呼んでくれた。
あぁ、この声が聞けたら、どんなにいいんだろう。
そう思ったら、急に、本当に突然、音が、聞こえた。
布が擦れる音。
紘さんの息遣い。
あぁ、そっか、やっぱり夢だから、願ったことは叶うんだ。
「紘さん……紘さん……」
僕は紘さんに抱きついた。
「千秋?」
あぁ、この声だ。すごく安心する声。
久しぶりに聞いた、そして多分、夢から覚めたら二度と聞けない紘さんの声。
「紘さん……紘さんの声が、声が聞こえる……」
「……え?!」
紘さんはなんだか驚いた顔をしていた。
どうして?夢の中だから、なんだってできるよ。
「紘さん……僕、紘さんが好き……」
告白だって。
きっともう、言えないんだから。
「千秋……俺も、千秋が好きだよ。すごく好き。」
あぁ、本当に幸せな夢だなぁ。
「紘さん、紘さん……」
紘さんに抱きついて、頬を摺り寄せる。
心地よくて、すごく、安心した。
「紘さん……僕、紘さんとシたい……夢から覚めたら、もう、いなくなっちゃうんでしょ……?その前に、僕を、抱いて……?」
僕がそう言うと、紘さんは悲しそうに笑った。
どうしてそんなに悲しそうな顔するんだろう。
「おねがいっ……僕に、紘さんのものって……印つけてほしいです……お願いっ、お願い……」
本当は、すごく怖かった。
どうしても、俊蔵様にされたことを思い出すから。
でも、紘さんなら、いいかなって思った。
僕の初めて、紘さんにあげたいって思った。
「……後悔しない?」
「しないっ……!絶対しない……!僕、紘さんじゃなきゃ、嫌です……」
そう言ったら、涙が溢れてきて、紘さんはそれを拭ってくれた。
「千秋、痛かったらすぐ言うんだよ。」
紘さんはそう言うと、僕のズボンを脱がして、自分の指を唾液で濡らして、後孔にあてがう。
実は事件以来、僕は、なんとなく気持ち悪くて、孔を毎日洗っている。だから、まあ、綺麗なんだけど……
って夢だからそんなことも気にしなくていいのか。
……にしてもやけに感覚はリアルだなぁ。
紘さんの温もりとか、優しい指使いとか、まるで、本当にしてるみたい。
「っあ!!な、に、そこっ……あぁっ!」
「……見つけた。ココ、千秋の良いところ。」
「んぁ、あぁぁ!」
自分の声とは思えない声が出て、我慢しようと思っても、紘さんに手を掴まえられて、それもできなくて
僕の後孔の中では、紘さんの指がバラバラに動いてて、腰が痺れるくらいの快感が、体を駆け抜けていく。
俊蔵様にされたのなんか、気持ち悪くて仕方なかったのに紘さんにされると、気持ちよくて、恥ずかしくて…
「あ、あ、あぁ!だ、めっ……ひ、ろさんっ……」
「いいよ、1回イっちゃいな。」
「あ、んぁ、あ、あぁぁ!」
僕は達して、紘さんの指が、スルリと抜かれて、もっと欲しいなんて、思ってしまった。
でも、すぐに、紘さんの固くなったソレがあてがわれて、中が、キュンッてするのがわかった。
「紘さんっ……ひ、ろさん……」
「千秋……挿れるよ……」
紘さんは、ゆっくり腰を落としてくる。
よくほぐしてくれたから、痛みはないけど、すごく苦しかった。
「千秋、息吐いて。大丈夫だから。」
紘さんはそう言って僕の頭を撫でてくれて、すごく安心した。
「……っあ、あぁ……」
「……千秋っ……ち、あき……!」
紘さんはゆっくりだけど、僕のいいところを突いてきて、もう頭が真っ白になりそう。
「あ、あぁ!あ、んぁ、あん、ああ!」
「千秋、千秋っ……!!」
紘さんに、奥を突かれた時、僕も紘さんも達した。
僕はそのまま意識がなくなって
次に目が覚めた時は、服も着てて、また、何も聞こえなかった。
やっぱり夢だったんだな、そう思ったんだけど
鏡を見たら、なぜか首元に赤いキスマークがついてて
僕はよくわからなくなった。
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