アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
*01
-
〜恋side〜
「……なんか頭が回ってない。全然追いつかない!でもなんかおめでとう!!!」
家に帰宅し、明希と千秋に連絡をいれれば、紘と翔也も揃って恋の家に大集合だ。
「よかった。本当にこのままローデンスに行っちゃうのかと思ったよ。」
「どうして戻る気になったの?」
赤津は質問攻めにあっていた。
「小雪にどやされた。」
「小雪ちゃんに?!」
「小雪さんはてっきり恋のこと敵視してるとばっかり……」
「え、待って。千秋くんいつの間に話すようになったん?え?え?」
千秋が普通に話したので、赤津は驚いて混乱していた。
「あ……バタバタしてて話すの忘れてました…5日に声が出るようになって、紘さんのこともちゃんと認識してます。」
「そういう大事なことはもっと早く言え?!」
「す、すみません。」
恋は少し笑った。
「いやあ、ほんと良かったよね!」
「ありがとうございます。」
翔也が千秋の方を見てそう言うと、千秋も笑った。
「ところで、小雪さん、一体どうしたんですかね?本当は敵視してなかったとか?」
「いやあれは敵視してたでしょ。どうしたんだろう急に。」
明希と翔也は首を傾げた。
「何の話だ?」
赤津はたまに、ものすごく鈍い。
「まあまあいいじゃないですか!!せっかく集まったんだし、恋の誕生日パーティーしましょう!!」
明希がそう言って買ってきたらしいケーキを出す。
「そうか、もう成人したのか。」
「あ、はい。一応……」
紘に言われて恋が頷く。
「あ、恋に酒飲ませるの禁止な。」
「まだローデンスでのこと引きずってるのか?」
「そりゃもちろんですよ!!」
クスクスと笑う紘に対し、赤津はなんだか必死だ。
「俺が記憶ない間に何があったの……?」
「世の中知らない方がいいこともあるんだよ……」
「うん。そういうこと。」
「え……ラズに聞こうかな……」
明希と千秋に誤魔化された恋はそう言った。
「まあでも、あーなったのって琉が急にローデンスに行くとか言い出したからだろ?」
翔也がそう言って笑うと、赤津はきょとん、とした。
「え、そうなの?」
今更かよ、と全員思ったが口には出さなかった。
かなり鈍感な琉さんでした。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
192 / 832