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青羽無さんリクエスト 琉恋のお散歩
〜琉side〜
7月8日 10時
「恋、起きて。」
「んー……」
ずっと不安で寝てなかったらしい恋は、昨晩、琉の腕の中に収まるとすぐに寝てしまった。
そして今まで熟睡。
さすがに起こそうと思い、琉は声をかけた。
「れーん。」
「はーい……」
返事をしながら寝返りを打って琉に抱きついてくる恋。
(……可愛すぎだろ。)
改めて恋人として過ごそうとなると、余計に恋が可愛く見えてきたのだ。
「恋、起きて。もう10時だよ。」
「……?赤津さん……?」
ぱちっと目を開けてぼーっとしている恋は、まだ覚醒しきっていないらしい。
だんだんと自分の状況が見えてきたのか、頬を真っ赤にして琉と距離をとる。
「お、お、おはようございます……!す、すいません。」
「おはよ。謝ることないよ。」
琉はそう言いながら恋の頭をポンポンと撫でる。
「さて、外行くぞ。」
「……?外?」
「お散歩。少し歩いて早めの昼ごはんにしよう。」
「お散歩……」
「デートだよデート。」
そう言ってやれば、またしても頬を赤く染め、俯く。
「は、は、初デート、ですね……」
(……可愛い。)
デートは何度もしたことがあるのだが、改めて恋人として、となると初めてだ。
「……ほら、着替えて、準備して。行くぞ。」
「は、はい。」
恋はベットから降りてクローゼットを開ける。
そしてそこで動きを止めた。
「赤津さん……?外出ててください?」
「え、なんで?」
「着替えるので。」
「いつも見てるのに?」
わざとそういえば、恋は色々と思い出したようで顔を真っ赤にした。
「はい、冗談。玄関で待ってる。」
琉はクスクス笑いながら部屋を出て1階に下り、玄関に向かう。
少しして恋も下りてきて、洗面所で顔を洗った。
「お待たせしました……!」
「ん、行くか。」
外に出ると少し涼しい風が吹いていて心地よかった。
「ご飯、何がいい?」
「外で食べるんですか?」
「家でもいいけど、せっかくだし、外でどう?」
「な、なんか……本当にデートみたいですね。」
(いや、デート誘ってんだもん、そりゃそうだ。)
心の中で突っ込みながら、ひとつひとつの恋の言動が可愛くて、琉は思わず微笑んでしまった。
「あ、ひまわり!」
恋は結構、花や動物といった可愛いものが好きだ。
今度動物園にでも連れて行くか、などと思いながら恋の目線の先に琉も目をやる。
「綺麗ですね!」
「そうだな。」
ひまわり、太陽に向かって咲く花。
だからか、花言葉にもそれらしいものがある。
「私はあなただけを見つめる。」
「……へ?」
「ひまわりの花言葉だよ。」
「そ、うなんですか。」
「俺がひまわりなら、太陽は恋だな。」
なんて。何キザなことを言ってんだ、と琉は思いながら恋に視線を戻す。
と、そこには耳まで真っ赤にして顔を覆う恋。
「……恋って本当に反応可愛いよね。うん。」
「もうやめてください……俺の心臓持ちません。」
琉はクスリと笑い、恋の手を取る。
すると恋はまた顔を赤くする。
「手つないで散歩とか、してみたかったんだよな。」
「そ、そうですか……」
恋は琉の少し後ろを歩いていて、琉が恋の手を引くような形になった。
しばらく歩き、以前に花見をした公園のベンチに座る。
「喉乾いただろ?」
琉は近くで買ったペットボトルのお茶を恋に差し出す。
「ありがとうございます。」
恋はそれを受け取り飲むと、琉に差し出す。
「赤津さんも飲みます?」
「ん、貰う。」
琉が躊躇いなくペットボトルに口をつけると、恋が小さくあ、と声を上げた。
「どうかしたか?」
「あ、いや、なんでもないです!!」
「なに?教えて?」
「あ、えっと、いやその……」
「恋、教えて。」
「か、か……間接、キスだなって……思っちゃって……」
(……この子天使なの?)
「な、なんか……恋人だって思ったら、変に意識しちゃいますね……」
「もう……恋、外でそういう顔するの禁止な……」
「どういう顔ですか?」
「……可愛い顔。」
そう言うと恋は頭にハテナマークを浮かべている。
「うん。なんでもない。もう少し歩くか。」
琉はもう一度恋の手を取り、公園内を一周した。
その間中、なんだか恋がずっと楽しそうだったので、絶対にまた散歩に来ようと決めた琉であった。
散歩シーンが少ない…ごめんなさいm(._.)m
こんなんでよかったんだろうか…
青羽無さん感想お待ちしておりますm(._.)m
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