アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
#*23
-
〜明希side〜
8月15日 9時
「ただいま。」
「あ、おかえりなさい!」
リビングに入ってきた翔也に、明希は振り返る。
朝食の片付けをしていたところだった。
「コーヒー飲みますか?」
「うん、飲む。」
「ホットとアイスどっちにします?」
「アイスー。」
冷蔵庫を開け、ストックしてあるアイスコーヒーを出す。
明希はコーヒーは嫌いだが、翔也は無類のコーヒー好き。
スーパーに売っている豆をわざわざひいてもらい、それで抽出したコーヒーを冷やしてあるのだ。
「…っはぁー!生き返る。」
コップ一杯、ほぼ一気に飲み干した翔也がソファに倒れこむ。
「朝の帰宅だったんですね。」
「そうなんだよ。」
「恋はまだ寝てるかな…」
「ん?なんか言った?」
ボソッと呟いた声は、翔也まで届いていなかったらしい。
「なんでもないです。それより、シャワー浴びますか?」
「うん、浴びてくるー。」
10分ほどして、翔也がシャワーを浴びて戻ってきた。
「んー、明希ちゃん、こっち来て。」
ソファに寝転んだ翔也が明希を呼ぶ。
「明希ちゃん、エッチしよ。」
近寄った明希の腕を掴むと突然、翔也はそう言った。
「…はい?!?!」
「ダメ?」
「だめ…じゃないですけど…帰ってきたばっかだし…休んだほうが…」
「ん、だから明希ちゃんが俺のこと癒して。」
-----------------------------------------------------
「んっ、あ、あ、あ、あっ!」
「明希ちゃん、可愛い。」
「やっ…ぁ…あっ…あ、ん…あっ!」
「もう後ろトロットロだね。」
「っん…いわ、ないでっ…」
「顔真っ赤…可愛い。」
チュ、と額にキスを落とす翔也の指が、明希の後孔に3本も入っている。
「っふ…んっ…あ…っん…」
ひっきりなしに漏れる高く甘い声に、恥ずかしくなり、明希は手を口元に当てる。
「だーめ。」
だがその手はすぐに翔也の手によって、頭上で一纏めにされる。
「んっ、やっ…こ、えっ…でちゃぁっ…」
「可愛いから。聞かせて?」
耳元でそう囁かれれば、ゾクゾクとした。
「ね、気持ちいいね。」
そう言いながらトントン、と優しく前立腺を刺激してくる翔也の指。
「ふぁっ!あ、あ、そ、こっ…だめっ…!」
「ふふっ…締まった。気持ちいい?」
「っあ!あ、んっ、あ!しょ、やさんっ…」
涙目になり、縋るように翔也の服を掴む。
「やばい…痛い。」
翔也はそう言いながら笑う。
「しょ、やさん…っ…ほしいっ…いれてっ…」
「ーーっ!!煽ったの…後悔しないでね。」
翔也はそう言うと妖艶に微笑み、ズボンと下着を脱ぎ捨てる。
「痛かったら言って。爪たててもいいから。」
そう言いながら自分の肩に明希の腕を回させる。
理性がどんなに途切れそうになっていても、こんなに自分を気遣ってくれるあたりが、愛されていると思っていいのだろうか、などと明希は考える。
「あ、あ…はいっ…て…くるっ…」
押し上げられるような圧迫感に、翔也の肩に回した腕に力がこもる。
「痛い?」
その問いかけには首を振る。
「いたく…っ…ないっ…から…もっと…」
そう言いながら見上げれば、微笑んだ翔也がキスを落としてくれる。
「んっ…ん…ふ…ん…」
お互いの唾液を交換するように舌を絡め、歯列をなぞられれば力が抜けた。
そのタイミングを見計らってか、少しずつ、また入ってくる。
「んっ…ん、ん!んーーーーっ!!」
ずんっ!と入り込んできたモノに、明希の体はビクン、と震える。
「っは…ぁ…あっ…」
「すごい…っ…きゅうって、しまったよ。」
「しょ、やさん…ぎゅ…」
そう言いながら腕を伸ばす。
「可愛い子猫ちゃんだね。」
そう言いながらぎゅっと抱きしめられる。
「は…っ…ん…」
「っ…うごいて…いい?」
明希はこくりと頷く。
翔也はゆっくりと律動を始める。
ゆっくり、入り口まで抜かれて前立腺を擦り上げられる。
「っあ!あ…んっ…」
「きもちい?」
「んっ、あ…きもち…いいっ…!」
翔也は徐々に律動を早めていく。
それとともに、深くもなっていく。
「っあ!あ、んっ、あ!あぁっ!」
激しくなる動きに、明希はただただ甘い声を上げる。
「ひっ、あ!んっあ!ぅんっ…ン…あ!」
パンパン、と互いがぶつかる音と、クチュ、クチュという粘着質な音が部屋に響く。
「っ…明希ちゃん…っ…」
「ぅんっ…しょ…や…さんっ…」
「明希…っ…明希!」
行為中、翔也に明希、と呼ばれると、きゅううっと自分の中が締まるのは明希自身にもわかっている。
そしてそれとともに、翔也の動きもさらに激しくなる。
「可愛い…明希っ…好きだよ…」
シている最中、翔也はこれでもかと愛の言葉を囁く。
だがそれは、明希の不安を見透かしてのものだろうと、明希は思う。
どうしても怖さがぬぐえない。
犯されたことによる恐怖というのは、簡単に抜けるものではなかった。
でも、耳元で名前を呼ばれ、愛を囁かれれば、安心した。
抱きしめられれば心が安らいだ。
キスされれば自分もそれに応えたくなった。
翔也はそれをわかっているのではないかと思うほど、明希をいたわり、明希を思って抱いてくれる。
「あっ…もっ…イきそ…っ…んぁ!」
「俺も…一緒にイこ?」
「あ!っん!いっ、しょっ…しょうやさんっ!」
「っく…明希…明希っ…明希!イ、くっ…」
「あ、あ!あ!も、イく!イっちゃ…あぁぁぁっ!」
「っく…ふ…」
ほぼ同時に達し、明希は脱力した。
「明希ちゃん、好きだよ。」
そう言いながら額にキスを落としてくれる翔也の、柔らかい微笑みを見ながら、明希はすぅ、と眠りに落ちた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
216 / 832