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#夏祭りのその後【紘×千秋編】
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〜紘side〜
「千秋、シャワー浴びる?」
「んー…朝でいいです…」
眠たいのか、浴衣のままふらふらと寝室に向かう千秋を、紘は慌てて追いかける。
「こら千秋、浴衣脱がないと。」
「んー…脱がせてください…」
(……無防備か。)
ベットに倒れこみ、自由にしてくれとでも言わんばかりの格好の千秋。
浴衣は一瞬で着崩れて、はだけたところから白い素肌が見える。
「ほら、千秋、一回座って。」
「はぁい…」
ポケーっとしながらも一度座った千秋の帯を解き、下の伊達締めも解いたところで、千秋はまた倒れこんだ。
「こらこら、シワになるぞ。」
「んー…」
(あーエロい…)
紘はさほど性欲が強い方でもないし、どちらかといえばこういうことには無頓着だが、相手が千秋となると話が別らしいことが最近わかった。
突然理性が切れるという琉たちの気持ちも体感したし、現に今、目のやりどころにも困っている。
うなじや太ももが見えていて、色気が溢れているのだ。
「あんまり無防備にしてるといたずらするぞ。」
言っていることが、まるで自分らしくなくて紘は苦笑した。
だが次の瞬間に、紘の理性はガラガラと音を立てて壊されることになる。
「…紘さんならいいもん…」
今おそらく自分の心は射抜かれた。
紘はそう思った。そう思うほど、そう言った千秋は可愛かった。
半分だけ見えている顔は真っ赤で、柔らかな髪の毛が目にかかっているためあまり表情はうかがえないが、それを抜いても可愛く見える。
「あんまり煽ると知らないぞ?」
「……紘さん。」
(え…?)
千秋にそっと顔を寄せたはずが、自分の視界に映るのは天井で、紘は驚いた。
どうやらベットに倒されたらしい。
「じっとしててくださいね。」
眠たいんじゃなかったのか。
千秋に自分を倒せるだけの力があったのか。
シワになるから浴衣を脱がせてくれ。
言いたいことはいろいろあったが、それを全て飲み込むほど、紘は今の状況に混乱した。
千秋が、紘の浴衣の帯を解き、裾を開いている。
浴衣の下は下着だけで、それもすぐに下ろされた。
「千秋…?」
「…なんでもうちょっと勃ってるんですか…?」
まさか、先ほどの千秋の姿に興奮したなどと言えるわけもなく、紘は黙り込む。
すると千秋が口をソレに近づける。
「え、ちょ、は?千秋?」
「暴れたら噛みますよ…」
可愛いが怖い脅し文句に、紘もおとなしくされるがままになることにした。
…とはいえ、驚きが何よりも先行している。
千秋が、まさか自分のモノを舐めてくれるとは。
「ん…ふ…」
少し漏れる声が色っぽくて、半勃ちだった紘のモノは完勃ちになった。
千秋のぎこちない舌の動きと、小さな口では、達するほどの快感など到底得られないが、視覚やらなにやらの影響力は多大だ。
「千秋…っ…」
「ん…なんですか…」
やっと紘の方を向いた千秋の顔は紅潮していて、唾液が唇の端から溢れている。
(やば…)
「千秋、こっち来て。」
自分の隣を空けてそこに寝転がるように言えば、千秋はおとなしく従った。
「…あまり良くなかったですか…?」
「そうじゃなくて、ちゃんと千秋も気持ち良くしたいから。」
紘はそう言うと千秋の浴衣をまくり、千秋の下着を下ろした。
千秋もその気だったのか勃っていて、それが紘の興奮を煽る。
自分のモノと重ねて、千秋のモノを握る。
「な、なにするんですか…?」
「一緒にするんだよ。こうやって…」
「あ…っ…」
上下に軽く扱くと、千秋がピクッと震えた。
「千秋はどこが好き?」
千秋の弱いところなどわかっているが、敢えて聞く。
「っあ…そ、こ…っ…」
「ここ?」
先の方を軽くクリッと弄るとビクン!と先ほどより震える。
「…っ…ん…はぁ…ふっ…ん…」
「っは…千秋っ…」
紘も段々と気分が高まり、扱く手も早まる。
千秋がぎゅっと紘の浴衣に縋る。
その手を空いている手で掴まえ、そっと握ると、控えめながら握り返してきた。
「千秋…こっち向いて…」
俯いて快感に必死に耐えている千秋にそう言い、自分の方を向かせると、紘は唇を重ねた。
触れるだけのキスから、唇をツー…と舐めて、吐息の漏れた千秋の、開いた口に舌を入れる。
千秋の舌を掬い上げて絡め、深くキスをする。
歯列をなぞり、また舌を絡め、キスを続けながら、モノを扱く手は止めない。
「ん…ふ…はっ…ん…ぁ…」
互いの先走りで、グチュ、クチュ、と卑猥な音が鳴り、静かな部屋に響く。
どちらのものともわからぬ唾液が、千秋の顎を伝い、ベットシーツを濡らす。
「んっ、は…あ…ひろさん…も…イきそ…っ…」
「ん…俺も…」
扱く速さと強さを上げ、絶頂へと向かう。
「っ…ふ…あ…あっ…ん…」
「く…っ…ふ…千秋っ…」
「ひろさんっ…ん…あ、も…イくっ…あ、あっ…!」
ほぼ同時に達して、トプッと白濁が溢れてシーツに垂れる。
ハァハァと荒い呼吸をして、千秋は紘の胸に顔を埋める。
「千秋、寝ていいよ。」
「でも…」
「体は拭いといてあげるから。」
そう言って、汚れていない方の手で千秋の頭をそっと撫でる。
やはり眠かったのだろう、千秋はすぐにウトウトと微睡み始める。
タオルを用意するために一度体を起こし、引き出しを開ける。
千秋は瞼が落ちかけては開き、また落ちそうになるのを繰り返している。
紘はタオルを洗面所で濡らし、自分の手や体を拭いて、タオルを清め、部屋に戻る。
千秋の体を拭いてやりながら頭を撫で、眠れるようにしてやる。
そこでふと、シーツが汚れたことに気づき、しまった、と思った。
千秋をそっと抱きかかえ、器用に片手でシーツを取る。
そして予備のシーツを適当に広げて千秋を再びベットに横たえる。
千秋はもうすぐにでも夢の世界に落ちていきそうだ。
だがその目は紘を追っていて、どうやら紘がベットに入らないと寝てくれないらしい。
紘は千秋に軽く部屋着を着せ、自分も着るとベットに潜る。
そして千秋を抱き寄せて、トントンと背中を叩いてやれば千秋はすぐに眠りについた。
腕の中の千秋の温かさに誘われるように、紘自身も眠りについた。
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