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#*91
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〜琉side〜
21時
「ただいま。」
「お、おかえり。ちゃんと飯食ったか?」
「はい。」
「風呂入る?」
「はい。」
恋はあまり琉と目を合わせることなく、浴室に入っていく。
琉はバスタオルと着替えを用意し、それを脱衣所に置くとリビングに戻る。
放置されている恋の荷物を2階に持って行こうとして、ふと気がつく。
今日は、いつもの仕事用のユニフォームがないのだ。
不思議に思っていると、テーブルに置かれた恋のスマホがメッセージの受信を通知する。
たまたま見てしまったそれは、傑からのもので
傑「今日は楽しかった。」
というメッセージ。
そのあとに、琉とちゃんと話しておけ、という類のメッセージがきていたのだが、琉はそれは見ることなく、ソファに座りなおす。
しばらくして、風呂から上がった恋がリビングに入ってきた。
「なぁ、恋。お前、今日どこ行ってた。」
麦茶を持ってソファにやってきた恋にそう尋ねる。
ここで、嘘をついたことを正直に言えば、何も言う気は無かった。
別に、傑と会うのが悪いと言っているのではないし、恋が友人と仲良くしているのは琉としても微笑ましいことだ。
だが、嘘をついたのはいただけない。
「仕事だって言ったじゃないですか。」
「…嘘つくな。」
恋をソファに押し倒し、腕を押さえてそう言う。
「え…ちょっと、琉さん…何するんですか!」
強い口調で琉に言い返しているが、恋の手は震えている。
まだやはり怖いのだ。
だが、今の琉は、それに気づけるほど冷静では無かった。
「なんで嘘ついた?」
「っあ…やだっ…」
首筋に舌を這わせて、恋の体に覆いかぶさる。
「…やっ…やめてくださいっ…!」
「答えて。」
「っあ!」
服の中に手を差し入れ、胸の先端を撫で上げる。
「っや、やだ、やだっ…」
「恋。嘘ついたのなんで?後ろめたいことでもあるの?傑と浮気?」
「は…な、んでっ…」
「なんで知ってるのか?スマホがたまたま見えただけ。別に傑と会うのがダメなんて言わないけど、なんで嘘つくの?嘘つくってことは後ろめたいことがあるってことだよな?」
琉の心の中に、モヤモヤとした嫉妬が渦巻き、恋を責めるような口調になってしまう。
「なぁ、恋。」
「ひあっ!」
ズボンの上から恋のモノの先端にグリッと指で刺激をする。
「やっ、やだ、やだっ!!」
「ふざけんなよ。何がやなんだよ。」
同窓会の時から、恋が怖がっているから我慢してきた。
だが、その恋は、自分に嘘をついて傑と会っていた。
そう思うだけで琉の頭は怒りが支配した。
「傑とシたから俺とは嫌なのか?」
もうそこに、冷静な琉はいない。
「やっ、やめてっ…!」
必死で抵抗する恋を押さえつける。
「俺を避けて、傑と会って、満足か?傑とシてるから俺とはシなくても満足だよなぁ?」
琉がそう言った瞬間だった。
恋が纏う空気が、急に冷えた。
今までの抵抗をぴたりと止め、琉の頬を思い切り叩いた。
「は…?」
琉はそれに驚いて体を起こす。
それによって解放された恋は、ゆらりと立ち上がった。
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