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〜恋side〜
19時
「ぅあー…腰が…」
「お盛んだったんだねぇ。」
腰を押さえて琉の部屋のベットに横になっていた恋のところに、奏が顔を出した。
「仲直りのエッチは燃えるっていうの本当なんだ。」
奏は笑いながらそう言う。
「体中痛そう、って感じ。」
「うん…琉さんなんであんな元気なの?」
琉は動けない恋の代わりに、眞弓の手伝いをさせられている。
「攻め側は案外平気なもんだよ。多分。いやまあ、何回もやれば腰痛くなるだろうけど。」
「まじ腰も背中も股関節もギッシギシ…久しぶりなのもあるけど…」
「兄さんにマッサージでもして貰えば?」
「そのうちよくなる…多分…」
「あはは!まあ無理はしないように。兄さんにも少しは自粛してもらいなよー。あ、そうそう、ご飯できるから降りてきてって母さん言ってたよ。」
「今行きまーす。」
重たい体を起こし、ぐっと伸びをする。
下に降りるといい匂いがした。
「恋くん大丈夫?ほんとうちの琉がごめんね。こき使ってやりなさい!」
眞弓の言葉に恋はクスリと笑う。
「男たるもの恋人の可愛いところをみたら我慢できなくなるのが普通だろ…な、父さん?」
「ははは。」
琉に同意を求められた隆文は曖昧に笑うだけだ。
「ま、俺は気持ちわかるけどね。」
奏が琉にそう言う。
「だろ?恋が可愛いのが悪…ったい!!」
「そうやって恋くんのせいにしない!あなたが我慢しなさい!」
眞弓に軽く頭を小突かれた琉が後頭部をさする。
(…ここはいつもあったかいなぁ…)
賑やかな光景を見ながら、恋はそんなことを考える。
いつも温かく、自分も輪に入れてくれる。
本当の家族のような、そんな温もりがここにはある。
「まあまあ、座って食事にしようじゃないか。」
「恋さん俺の隣で食べよー!」
「煌、恋は俺の隣。」
「琉兄ちゃんのケチ!」
「煌にまで嫉妬してどうするの、兄さん。」
「うるさいな。」
「俺は煌くんの隣座りますよ。」
「やったー!」
「ええ?!」
「琉さんはいつも一緒に食べてるでしょ。」
「いやいやいや!ここ数日はお前ら一緒に過ごしてただろ!」
「毎食煌と恋さんの隣でもめたね。」
「昨日は奏兄ちゃんが隣で食べたから今日は俺なの!」
「まったく、こんな歳にもなって兄弟喧嘩なんかしないの!」
眞弓に怒られ、しゅん、としてしまった3人がおかしくて、恋はクスクスと笑う。
結局、煌と琉で恋を挟み、奏が恋の目の前に座ることで落ち着いた3人だった。
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