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〜琉side〜
「恋、こっちおいで。」
みんなが帰った後、恋に隣に来るように言えば、ぴったりと体を寄せてきた。
「全部真っ白。本物のウサギみたいだな。」
「…ウサギは、嫌いですか?」
「いや。好きだよ。それに、こんなに可愛いウサギなら大歓迎だな。」
頭を撫でると、すり寄るように体を預けてくる。
ウサギの耳が首筋にあたって、少しくすぐったい。
「恋、ベット行く?」
そう聞くと、コク、と頷いて、琉の服の裾をキュッと掴む。
可愛らしいその姿に、思わず笑みがこぼれ、恋を優しく抱き上げる。
「今日はお仕置きもしないといけないな。」
「お仕置き、ですか…?」
「そう。俺以外の人とイチャイチャしてたお仕置き。」
部屋につき、ベットに恋を下ろす。
膝を寄せて、恥ずかしそうに、顔を服の袖で隠す姿が、なんだか色っぽい。
白いニットのワンピースのせいか、女装をしているようにも見えて、妙に興奮した。
「…なんかエロいなこれ。」
そう言えば、耳も頬も、首まで真っ赤に染めて、目を逸らしてしまう。
何度抱いても、恋の反応は初々しいままだ。
「れーん、こっち向いて。」
羞恥で潤んだ瞳が、琉を見上げる。唇を噛み、モジモジと足を擦り合わせている恋を見ていると、いじめたい衝動に駆られた。
「今日はお仕置きって、言ったじゃん?だからさ…」
わざと耳元に口を寄せる。
「いつもと違うプレイ、してみよっか?」
「いつもと、ちがうの…?」
「そう。痛いことはしないからさ。SMプレイ、してみない?」
「えっ、SMっ?!」
今までどことなくぽわぁっとしていた恋が、ハッとして体を起こした。
「AVでしたことある?」
「…あります…」
恋の表情から、それはあまりいいものではなかったのがよくわかった。
「SMにも色々あるからさ、やってみない?」
なぜそんなことを知っているのかと言われれば、恋としたくて調べた、なんて言えないので、このまま流されてほしい。
「…痛く、ないですか?」
「うん。痛いことはしない。もし痛かったら言ってくれればやめる。」
じっと恋の目を見つめる。
戸惑ってはいるようだが、恐怖や嫌悪は窺えない。
「いつも俺が恋に言ってる言葉とかも、SMの一種なんだって。それを少し意識的にやってみようかなって。」
恋はものすごく迷っている。
これならあと、もう少しだと思った。
「…俺、恋の感じてるとこ見たいから…ね?」
精一杯色気のある声で、そう言うと、恋は頬を真っ赤にして、小さく頷いた。
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