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〜翔也side〜
「あ、翔也さん。」
「ん?」
「俺、ずっと聞きたいことがあったんです。」
「ん?なに?」
「翔也さんって、バイセクシュアルですよね?セフレって…女の人だけだったんですか?」
「どうして?」
「えっと、その…えーと…」
話がちょうど出たから、聞きたい内容だったのだろうが、理由を尋ねると、なぜか明希が頬を赤くする。
「あの…翔也さんって、エッチ、うまいから…」
ポポポッと頬を赤く染めた明希に、翔也はプッと吹き出した。
「あはははは!何かと思ったら、そういうこと?」
「わ、笑わないでくださいっ!一回聞いてみたかったんですよっ!」
明希はそう言うが、翔也は笑いを堪え切れない。
「あー、恥ずかしい…」
「嫉妬?」
「っ…ちが……く、ない…」
ふいっ、と視線を逸らして、明希は小さな声でそう言った。
「もう、可愛いなぁ。俺が抱いたのは女の人だけだよ。好きになったら男も女も関係ないってだけで、俺、男の初恋は明希ちゃんだからね。」
「は、初恋っ…」
「でも、男のセフレ、1人だけいたんだよねぇ…」
「ん?今、抱いたのは女の人だけって……」
明希はきょとん、として、しばらく黙ってからハッとした。
「ま、まさか…しょ、翔也さんがネコですか?!」
「うん。」
「え、えぇぇぇ…」
よほど衝撃的だったのか、信じられない、という表情を浮かべる明希に、翔也はまたクスクスと笑った。
「だから、もしかしたらそのせいかもね。その人はものすごくうまい人だったから、だから俺もエッチうまいのかも。」
自分では、女性経験が多いので、下手だとは思っていないが、上手いとも思っていない。
だが、明希から上手いと言われると、なんだかものすごく嬉しかった。
よく、女性経験がある人は、男性を抱く時も優しく抱く、なんて話があるが、それは自分にも言えるのかもしれないとは思っている。
「翔也さんが抱かれる…貴也くんが知ったら妄想のネタにされますよ。」
「この話、明希ちゃんに初めて言ったから。」
「え、そうなんですか?」
「うん。琉も知らないよ。」
「ふふ…なんか、夫婦だけの秘密みたいで楽しいですね。」
翔也の過去を知っても、こうして受け入れてくれる。
それがわかっているから、翔也も話せるのだ。
「あんまり可愛いこと言うと知らないよ?俺今は無職のニートなんだからなぁ?」
「まだ無職じゃないでしょ。」
明希はそう言って笑う。
「よし、明希ちゃんを襲うぞー!」
「わっ、わーっ!」
ソファに押し倒して、明希の首筋にぐりぐりと頭を擦り付ける。
「ふふっ、ふふふ、くすぐったい。」
「んー、仕事がないのはいいけど、明希ちゃんも休みだとこうやってイチャイチャしたくなるからなぁ。」
「…イチャイチャ、いいですよ?」
「…もう、あんまり可愛いと本当に襲っちゃうぞ。」
「まだお昼じゃないですか。」
「時間は関係ないの。明希ちゃんが可愛いから。」
「もう…翔也さんのエッチ。」
「…本当にエッチしちゃおっか?」
明希は頬を赤らめるだけで、拒否はしなかった。
(こういうのもいいな。)
仕事が減ったおかげで、明希とこうしてイチャイチャできると思えば、今のこの生活も悪くないな、などと翔也は思うのだった。
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