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〜琉side〜
「恋、おいで。」
夕食を終えて、少しだが焼酎を飲んだ。
恋はほろ酔いで、ポワポワした空気を周りに作りながら、部屋の窓から外を見ていた。
名前を呼ぶと、こちらにやって来て、隣にぽすん、と座った。
「眠くなってきた?」
「んーん…平気です。」
表情はトロン、としているが、意識は割とはっきりしているようだ。
布団の上に座って、肩に頭をもたげてきた恋を撫でてやる。
すると心地よさそうに目を閉じる。
(このまま寝そうだな。)
そう思い、クスリと笑うと、恋がパチっと目を開けた。
「どうした?」
「琉さん今、笑ったから。」
むぅ、と口を尖らせる恋が可愛くて、微笑んでしまう。
もっとくっつきたくなって、恋を膝の間に座らせ、後ろから抱きしめる。
すると恋が、琉が回した腕に顔を埋めて、スンスンと匂いを嗅ぎ始めた。
「んー…琉さんの匂いする…」
「そう?これ宿の浴衣だしそうでもないんじゃない?」
「んーん…琉さんの匂い。落ち着く…」
ふふ、と笑って、スリスリと顔を擦り寄せる。
しばらくそうして、満足したのか、恋が身をよじって、チラッと振り返った。
「どうした?」
「ちゅー。」
そう言って、恋が可愛らしくキスを強請る。
頬をそっと撫でると、ふにゃっと笑う。
チュ、とリップ音を立てて、触れるだけのキスをする。
「…ん…もっと…」
恋はそう言って体を琉の方に向けて、唇を少し開き、目を閉じた。
「は…ぅん…」
珍しく、恋から積極的にしてくるので、好きなようにさせてやる。
唇を啄ばむように、チュッ、チュッ、と何度も吸って、それから控えめに、口内に舌を入れてきた。
「んっ、ん…ん…」
ピチャピチャと唾液の音がして、恋の柔らかい舌が、琉の舌に絡んでくる。
恋の頬が上気し、ふ、は、と息が漏れるのが色っぽい。
目を少し開けて、琉を見上げる恋の目は蜂蜜のように甘く蕩けるようなもので、その瞳に魅入られる。
「ん…」
チュッ、とリップ音を残して、恋の唇が離れていく。
「琉さん…」
「ん?」
ぎゅうっ、と抱きついてきた恋。
伝わる鼓動が早く、ドキドキとしているのが伝わってくる。
「シよ…?」
小さな小さな声で、恋はそう言った。
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