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〜琉side〜
恋はもじもじとしながら少しずつ、小さな声で話をする。
落ち着かないのか、指で首にあるネックレスを弄ったり、指輪を触ったりしているのがなんとも可愛らしい。
「だから…その…見てて…琉さんのこと…考えちゃって…」
それも、AVを見て、自分のことを考えたと言う。
(可愛いなぁ…もう。)
「それで…その…」
耳を真っ赤にして、恋がさらに口ごもる。
「ん?まだ何かあるの?」
恋は指を遊ばせて、視線を彷徨わせている。
「あの…その…えっと…」
「ん?」
顔を覗き込むようにすると、恋は目をぎゅっと瞑って口を開く。
「え、エッチしたく…なっちゃって…」
語尾はかなり小さくなって、聞き取るのも難しいくらいだったが、恋は確かにそう言った。
「…ん?」
「や、やっぱり、俺変ですよね…すいません、今の忘れて…」
「いや…変、ではないと思うけどさ…」
AVを見たのだから、自然な反応だと思う。
恋自身のAVで、琉との行為を思い出して、というのがなんとも可愛らしいが、AVとは元々そういう気分になるように作られているものだ。
ただ、恋がそれを素直に言ってくるのが、意外だった。
恥ずかしくて黙っているだろうとばかり思っていた。
「俺…琉さんに…触って、欲しくなっちゃって…」
泣きそうな顔でそう言う恋は、ものすごく可愛い。
これで我慢しろ、というのは、酷な話だった。
「じゃあ…触ってあげようか?」
隣の部屋には翔也と明希が、さらに奥には奏と貴也もいる。
(人いるからダメって、言うかなぁ。)
そんなことを思いながら、琉はクスリと笑う。
きっと真っ赤な顔をして、慌てるのだろう、とそう考えると、それはそれでまた可愛いと思う。
だが、恋は、琉の予想をいとも簡単に裏切ってくる。
「さわ…って…」
琉のズボンをきゅっ、と掴んで、フルフルと震えながら、恋は小さな声でそう言った。
「…え。」
自分から提案しておいてなんだが、まさか許可が出るなんて思っていなかった琉は、動揺した。
「…いいの?」
コクン、と頷く恋は、もしかしたら明希たちがいるこもは、すでに頭から抜けているのかもしれない。
「さっき…あとで、いっぱいぎゅーしてくれるって…言った…」
さらには涙目でそう言ってくる始末だ。
確かに、確かに琉はそう言った。
あとでいっぱいぎゅーしてあげるから離れて、と。
「ぎゅー…」
腕を伸ばされて、それを掴んでそっと抱きしめる。
「もう…」
可愛すぎるのも困りものだ。
「止まらないぞ?」
「うん…」
「いいのか?」
コクン、と頷く恋を、そっと押し倒す。
「まだ日が高いのに…恋のエッチ。」
そういって微笑むと、恋は顔を真っ赤にして、目をそらした。
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