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〜明希side〜
翔也と抱き合い、イチャイチャとしていると、ガタンッ、と音が聞こえる。
「なんですかね?」
「何か落ちたかな?」
隣の部屋から聞こえたその音に、2人で首を傾げる。
その後も、ガタガタッと何かが倒れるような、ぶつかるような、そんな音が聞こえる。
「あー…琉はまた意地悪発揮してんのね。」
突然、翔也が何かを察したように呟き、苦笑する。
「ほら、明希ちゃん、アレだよ、アレ。今真っ最中。」
隣の部屋を指差し、翔也がそう言う。
しばしの沈黙があり、明希にもピンと来た。
「あ、なるほど!でも恋の声聞こえないですね?珍しい。」
「いや、案外漏れてるかもよ?」
ニヤニヤと笑う翔也の考えていることが、明希にもわかった。
初めての旅行の時のように、2人で壁際によって、耳を寄せる。
『あっ、ん、んっ、んんっ…』
微かだが、恋の喘ぐ声が漏れている。
くぐもって聞こえるので、必死に抑えているのだろう。
会話まで聞き取れるほどここの壁は薄くない。
喘ぎ声も耳をすませば聞こえる程度で、状況まではわからなかった。
「隣に人がいるってわかっててヤるんだもんなぁ。琉ってば…」
「でも、今日は恋が誘ったかも…」
「ん?なんで?」
「いや、あの、今日AV見たあと、恋がすごいポーッとしてて…やたら色っぽかったから、もしかしてちょっと興奮しちゃったのかなぁ…って思ってたんです。」
「なるほどねぇ…」
ぎゅっとぬいぐるみを抱きしめていた恋は、明希ですらエロいと思ってしまう色気を放っていた。
「…明希ちゃんは?」
「へ?」
「エッチな気分に、ならなかったの?」
意地悪な微笑みを浮かべる翔也に、明希は固まる。
「恋くんエロかったって言ってたよね。俺以外でも興奮しちゃった?」
「えっ、え…」
翔也の顔が迫って来て、隣の部屋と面する壁に背中が当たる。
「ちょっと…嫉妬しちゃうな?」
耳元でそう囁かれ、ペロリと耳を舐められる。
「んぁっ…」
つい声を漏らしてしまい、ハッとして口を塞ぐ。
「ふふっ…今の、聞こえちゃったかもね?」
翔也にそう言われ、カァァッと顔が熱くなる。
「琉たちに見せつけられてるしなぁ…俺たちも、シちゃおっか?」
「えっ…」
嫌だ、と言えないのは、最近はあまりシていないからだ。
心のどこかで、期待している自分がいる。
「最近明希ちゃんとエッチしてないし…ね?」
「…はぃ…」
気がついたら頷いてしまっていて、次にはもう、唇が塞がれていた。
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