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〜琉side〜
コンビニのスイーツやアイスくらいで、こんなにも喜んでくれる恋が、可愛くて仕方ない。
それに、拗ねていた理由が、デートに行けなくなったから、だなんて。
(俺の奥さん可愛すぎだわ…)
琉はそんなことを思いつつ、今回用意したプレゼントを、恋に教えることにした。
絶対に恋が喜ぶ自信がある。
「今年のプレゼントはな、恋がこの前欲しがってた掃除機買ってきたぞ。」
「えっ!ル●バ?!痛いっ…」
余程嬉しかったのか、思い切り体を起こした恋は、腰を抑えて、またベットに倒れこんだ。
「そうそう、それ。」
琉はクスクスと笑いながら、腰をさする。
掃除機がそんなに嬉しいのか、と思う。
「なんか、最新の型らしいから。」
「やった…!ついにうちにもル●バが来たよ!」
ウサギに話しかける恋は、かなりテンションが上がっている。
「…ご機嫌直った?」
そんな恋にそう尋ねると、頬を少し赤らめて、コクン、と頷いた。
「でも、約束ですよ?絶対、ディナーデート、連れてってくださいね?」
こてん、と首を傾け、恋はそう言う。
「当たり前だろ。こんなに可愛い奥さんとの約束、破るわけないだろ。」
チュッ、と恋の指輪にキスをすると、恋は照れつつも嬉しそうに顔を綻ばせた。
「琉さん…琉さんも左手…」
そう言われたので、左手を差し出す。
すると、恋は愛おしそうにその手を撫で、そっとキスをしてくれる。
「…琉さん…大好き。」
素直に気持ちを伝えてくれることが、だいぶ増えたと思う。
琉としては、ものすごく嬉しいのと同時に、理性が本能と闘うことが増えたとも思う。
「俺も好きだよ。」
2人で顔を見合わせ、ふふっ、と笑う。
本当に毎日幸せだ。
「…あ、夜ご飯、どうします?」
「ピザでも食べる?」
「デリバリーですか?」
「うん。寿司がよければ寿司でもいいし…」
「お寿司がいいです…」
「いいよ。」
恋の頭をポンポン、と撫で、電話で注文をする。
その後、なんとかお風呂に入り、恋と食卓についた。
「…美味しそう…」
「好きなの食べていいよ。恋の誕生日だしね。」
「じゃ、じゃあ…」
恋がまず箸を伸ばしたのはコハダ。
「ぷっ…渋いのいくなぁ。」
「えっ、ダメでした?」
「いや、いいんだけどね。大トロとかさ、ウニとかあんのに、まずコハダ!カウンターで食ってるみたいじゃん。」
「俺好きなんです、コハダ…」
「ぷははっ!恋らしいけどさぁ。焼酎と合うよ?少し飲む?」
「…いははきまふ…」
すでに口にお寿司を入れてしまった恋は、口を押さえてそう答える。
お猪口に注いでやると、くいっ、と一気に飲んだ。
「そんな風に飲むと酔うぞ。」
「ん…琉さんしかいないし…いいですよ…本当に焼酎と合いますね。」
「まったく…」
「ん?」
きょとん、とする恋に、なんでもない、と答えると、次は平目を口に運んだ。
なんだかんだと話しながら食事を進め、そのあとはプリンとショートケーキを出して、2人で食べた。
その夜は、セックスをしたわけではなかったけれど、ずっと恋と抱き合って、他愛もない話をしていて、満たされた気分になった。
翌朝、早速ル●バを使った恋が、目をキラキラと輝かせ、しばらくその様子を目で追っていたのが可愛くて、琉は笑いが止まらなかったのだった。
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