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学校へ近づくなり、まみが寄ってきた。
「春斗!退院おめでとう!」
『ありがとう。橘、先行ってて。ちょっと話してくる』
「あ?何で」
橘にしか聞こえない声で、
『俺ら学校ではそんな仲いいイメージはないだろ?あと、俺は橘のものだから心配すんなよ』
というと、分かったと了承してくれた。
「……春斗。記憶戻ったんだね」
『!?なんで分かった?』
「千秋の呼び方。橘って」
あぁ、なるほど。
「私さ、春斗が記憶戻ったら言おうと思ってたんだ。あの時はごめん。階段から落とすだなんて私バカだった」
『…いいよ。今こうして元気だからさ』
「うん…ありがとう!…あ。春斗ってもう千秋と付き合ってるんでしょ?良かったね!」
…ん?
今なんと言いました?
なんで、千秋と俺が付き合ってるって知って…?
「朝から一緒に来てる時点でだいたい分かったわ」
なんか…まみの観察力が怖い。
「じゃあ、春斗、頑張れ!」
それだけを言い残して校舎へ走っていったまみ。
いや、え?
なんか、よく分かんない。
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