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ストーカーと僕 6
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「キス、したいっす」
「ここでか?」
この大量の僕に見られながらか?
自分とはいえ視線が煩い
ストーカーはよくこの部屋で寝られるな
どういう神経をしているんだ
「じゃあ、ベッド行くっすか」
まあ、天井にまで写真が貼ってある訳じゃないし
「ん」
小さく返事をすると、手を引っ張られてベッドまで連れてこられた
心臓の音が早いな
繋いだ手が熱いな
ストーカーといると知らなかった自分が知れる
「座って、くださいっす」
ベッドに登って座る
「先輩が俺のベッドに」
「写真を撮るな」
初めてでも無いだろう
いつまでスマホを手にしている
いい加減手放さないか
「しても、いいっすか」
ベッドが小さく揺れる
このストーカーは不思議だ
写真は撮るな、盗聴、盗難をやめろとあれだけ言っても止めないくせに、僕に手を出す時はこうやって毎回確認してくる
それだけ大事にされている、ということか?
「・・・・うん」
恥ずかしいヤツだ
「先輩、かわいい」
目を瞑って待っていると、ストーカーの体温が近付いてくる気がする
「んっ」
柔らかい唇がくっ付いた
細くてかたい手がくっ付いた
絡み合った指から、触れた唇から、こいつの想いが流れてくる
「せんふぁい」
「は、ぁ」
舌が触れ合えば、身体中に電流が走る
離れてはくっ付いて、僕達は何度もキスをする
ゆっくりと押されて後ろに倒れた
「んむ、は・・・ふ」
ストーカーとのキスは甘くて、熱くて、頭が溶けそうだ
これも、僕達が好き合っているからだろうか
「せんぱい、顔とろとろ、す」
ストーカーの目が、僕に好きだと伝えている
こいつは何を考えているかが分かりやすくて
「すき」
「おれも、せんぱいすきっす」
「もっと、きす、しろ」
「はいっす」
「あっ」
このストーカーと、僕が、付き合ってて良かった
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