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強面お兄さんと俺3
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お兄さんが店に入ると少ないお客さんと店員がコソコソと話し始めた
いかついお兄さんとこの店、似合わないもんなー
お兄さんも少し居心地が悪いようで、小さくなっていてそれがまた可愛いんだなこれ
「こちらのお席どうぞ」
「ああ」
お客さんと距離を取りつつ、レジから顔が見える席に案内する
「こちらメニューです」
テーブルに置いたメニューを広げて渡す
めっちゃ目輝かせて見てる!
そんなに食べたかったんすねぇぇ
超可愛い
「決まりましたらお呼びください」
顔がニヤけるのを抑えつつレジに向かう
向かいの席に座ってずっと見ててえええ
「君の好きなケーキは、どれだろうか」
「は、俺っすか」
びっっっくりした
変な声出たし
「あ、いや、その、決めきれなくて」
んんんんん
お兄さんは手で口元を覆いながら顔をまた赤くした
どんだけ可愛いんだこの人
「俺はそんな甘いの得意じゃ無いんで、フォンダンショコラとかチョコ系ですね」
「そうか・・・では、フォンダンショコラとコーヒーを」
「俺の好みでいいんすか!?」
「ああ、君の好きなものを頂きたい」
なんだそれ
そんなの俺のこと好きみたいじゃんか!
恥ずかしいなお兄さん
顔があつい
お兄さんと目が合うと、お兄さんは目を見開いて
「い、今のは違っ!違くないが!その、あれだ、ここで働いている君が言うものなら、間違いないと思って!変な意味では無くて!」
顔を真っ赤にして必死に弁解した
恥ずかしい・・・・
思わず下を向く
「すぐに、用意します」
「・・・・すまない」
下を向いたままレジに向かい、キッチンに入る
「お客さんなんだって?」
キッチンの扉に背中を付くと足から力が抜けていく
そのままずるずると床に座り込んでしまった
「ねえ、なんだってーってちょっと!大丈夫!?」
どうしよう
両手で顔を覆う
「何があったのよ」
心臓がばくばく鳴っててきゅーってなって
顔があっつくて
これってあれだよな
間違いなくそうだ
「・・・・・好きだぁ・・」
俺、お兄さんに恋をしてたんだ
それを今、自覚した
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