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添田家 5
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「游來。迎えに来ましたよ。」
忘れてた。栞ごめん。
「栞。ごめんな。今日一緒に帰れない。」
「あぁ!大丈夫!また明日な!」
「うん。」
栞には本当に申し訳ない。
「それでは行きましょう。」
「あぁ。」
はぁ…
やっぱり彗月といると落ち着くなぁ…
「学校で游來様の事を呼び捨てで呼ぶなんて…」
「そこまで落ち込むことか?」
しょうがなくね?
身分的にも彗月が学校では上なんだから…
「つきましたよ。お車にお乗り下さい。」
「あぁ。」
それから彗月と色々話してたらいつの間にか彗月の家に着いてて…緊張してきた。
「游來様。そこまで緊張なさらなくても…」
「ごめん。俺彗月の家来ると昔思い出して緊張しちゃう。」
そう言ったら彗月は俺の手を強く握ってこう言った。
「大丈夫ですよ。私が付いております。」
「あぁ。」
俺は扉を開けて久しぶりに来た彗月の家を見たらあの時と変わっていなくて…少し不安になった。
「游來様。こちらです。」
「…」
「お父上。游來様を連れてきました。」
扉の向こうから「入れ。」と言われて俺は部屋の中に入った。
「お久しぶりです。彌月さん。」
「そんなに畏まらなくて大丈夫ですよ。游來様。」
ミツキ
この人は彗月のお父様の彌月さん。
俺がよくお世話になった人。
「私の事が怖いかい?」
「そんな事ないですよ…?」
嘘だ…正直凄く怖い。
「お父上。その話は後で。」
「あぁ。すまないね。本題に入るよ。」
「本題?」
やな予感がする。
「君の本当のお兄様が君に会いたがっているよ。」
「兄様が?俺なんかに?」
そんなはずない。
俺なんかが兄様にあってはいけない存在。
「俺は絶対に会いません。」
「そうか…じゃあこの件は後でにして…もう一つあるんだ。」
もう一つ?
何かあるのか?
「游來様。私達の籍に入らないかい?」
「え?」
「是非入ってほしいと思っている。君は一人暮らしでご飯もろくに食べてないと聞いたからね。」
「そんな。悪いですよ。」
俺が添田家に迷惑をかけるのは気が引ける。
学校でも俺は嫌われているから添田家の籍何かに入ってしまったら彗月に迷惑がかかってしまう。
「游來様。私の迷惑なんて考えなくて大丈夫ですよ。」
でも…
俺は確かに彗月が居れば味のしないご飯でも味がするようになって美味しく食べれる。
でも確実に迷惑がかかってしまう。
「まぁ。また返事は今度聞こうかな…?」
「はい。」
彌月さんとのお話は終わって俺は家に帰って疲れが溜まっていたらしくすぐに眠ってしまった。
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