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熱 2 (彗月side)
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はぁ…
昨日は游來様に急な事を言ってしまった事に反省中だ…
本当にどうしたものか…
游來様は私に迷惑をかける。とは言っていましたが私には游來様のお世話をする事に充実感を感じているのでその心配はなさらないで欲しいとさえおもっています。
…はぁ…
「おっ?お前は確か添田だよな?」
「はい。そうですが…?どうか致しましたか?」
確かこの方は游來様の担任の有馬憐だったような…
「今日、宮ノ越が学校に来ていなくてな…」
「えっ?游來が?」
と返事をしていた時スマホの音が鳴った。
『彗月…ケホッ風邪ひいた。動けないケホッ…ケホッ』
「游來様!?大丈夫ですか!?今すぐ行きますね。」
『あぁ…ごめんな。』
「大丈夫です。安静にしていてくださいね。」
『ん。』
と電話をし終わった頃に有馬先生が
「宮ノ越からの電話か?」
「はい。そうです。」
「看病しに行くなら俺も行ってもいいか?」
「いいですが授業はどうされるんですか?」
「まぁ大丈夫!」
えっ…
この人ほんとに教師?
「じゃあ急いで行きましょう。」
「あぁ。」
………………………………………………………………………………
有馬先生とはあれから游來様の家に着くまで色々話を聞いたりした。
「相変わらずこのボロくさいアパートに住んでおられるのですね。」
「本当ボロくさいよな。」
同感だ。
游來様はこんなにボロボロなアパートに住んでいい存在ではないのに…
「游來。入りますよ。」
返事がないという事は気を失っている感じですかね…
「宮ノ越?大丈夫か?」
「コレは気を失ってる感じですね…」
「マジか…」
「もう目が覚める頃だと思いますよ?」
そう言っている間に游來様は目を覚ました。
「ん?彗月来てくれたんだ。」
「はい。游來様のご命令とあらば何処にでも行きますよ。」
「そこまでしなくても…」
游來様が少し焦っておりますが取り敢えず薬を飲んでまた安静にしていて欲しい。
「宮ノ越。大丈夫か?」
「有馬も来てたのか。」
「俺と添田の反応違いすぎね?」
「五月蝿い。」
私は游來様に相当懐かれていますから到底有馬先生にはこの輪の中には入れませんよね…
「てか何で添田は宮ノ越の事様付けで呼んでんだ?」
「まぁあれだよな。」
アレとは?何でしょうか、游來様?
「游來様だからだよな。」
理由になってない…
「理由になってなくね?」
「うるさい。」
「游來様そろそろ横になってはいかがですか?」
「あぁ、ケホッ…ケホッ…」
そう言って游來様は横になった。
「そう言えば…今回俺気失ってたのに目が覚めるのはやかったような…」
「確かに…新記録ですね。」
そう…
游來様は熱が出ている時に気を失ってしまうと1週間ほど目を覚まさないんです。
「お前いつもそんなに何時間も寝てるのか?」
「いいえ。1週間ほど寝てますよ。」
「体弱すぎw」
取り敢えずお粥を食べさせてあげなくては…
「宮ノ越って飯の味しないんだろ?添田の作ったお粥食べれるのか?」
「食べれる。」
游來様は私の作った料理なら食べれるそうだ。
理由は病院の先生方に聞いたら1番身近にいて傍にいつもいる人、信頼されている人の作るご飯は食べれるそうだ。
いつか私以外にも信頼できる人ができれば私は安心できるのに…
と思いながら私は游來様にお粥を作った。
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