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兄弟 2 (憐side)
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俺は今日游來に「倖人に会ってみないか?」とまた聞いた。
聞いたその理由は倖人に会うつもりだったからだ…
游來はアイツに会うことが不安らしく会いたくない。
と頑なに言う。
だから俺がアイツの不安を全て消し去っていつか家族とも和解できるようにしてやりたいとさえ思っている。
「はぁ…結局游來はどの授業にも出なかったし…」
いつになったら出てくれるのやら…
そんな事を思いつつ俺は倖人と待ち合わせ。と言って決めた場所に向かった。
「倖人。久しぶり。」
「憐。久しぶり!」
コイツは游來と違って明るい性格だった。
真面目ではあるが何処か抜けているところがあったり元気な所があったり…
取り敢えず五月蝿い。
「憐。游來は俺に会ってくれるって言った?」
「断られた。」
「そっか…
家を追い出された挙句にあまりいい生活をして無かった游來は有意義な暮らしをしていた俺が許せないんだと思う…」
游來もあんなんだし…兄貴もこんなのだからどっちもどっちだよな…
どうしたものか…
「ゆ…き…?」
いきなり倖人は走り出した。
「あっ!おい!何処に行くんだよ!!」
「游來が!游來がいた!」
この状況で游來を見つけるなよ!
アイツはまだお前に会うことが不安でしょうがないのに…
案の定追いついたと思ったら游來は少し息が荒くなっていて…
「せん…せ…たすけ…て」
と言ってきたのでとりあえず口を塞いで俺の息を吹きかけた。
「俺に合わせて呼吸をあわせろ。」
頷いて取り敢えず游來の呼吸は収まった。
「游來、大丈夫?」
「触んな!!!!」
と倖人に大声で叫んだ。
「あっ…ごめ…なさい。」
「游來。落ち着け。俺がこいつを見失ったのが悪かった。ごめんな。」
「先生は悪くない…」
そう言って游來は走り出してしまった。
「憐!游來は体治ったの?ねぇ!走ってもいい体になったの!?」
「なってねぇーよ!!」
倖人がそは言っているが俺は自分が思っている以上に焦っていると思った…
「有馬せんせー俺も探しに行ってもいいか?」
「あぁ頼んだ。」
「はい。」
「倖人、一緒に探しに行くぞ」
「うん。」
そう言って俺達は游來を探しに行った。
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