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オチは…
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その日、また雪々は2階の別棟の外廊下から
男子サッカー部をみていた。
ただし、昨日と違う点がふたつ。
1つは隣にメイがいること。
そして、もう1つは、何故か2人の手には
大きなスケッチブックとマジックペンを持っていたことである。
しばらく2人は何もしないでいたが、
やがて、対象の2名が近づくと
何やらすごいスピードで、
キュキュッとスケッチブックに書いていく。そして―
バッ
2人がグラウンドに向けて、いや、正確には
密とレンに向けて、スケッチブックをあげた。
“もっとイチャつけ‼” “押し倒せ!”
「「……」」
「「……」」
…両者無言だった。それはもう、怖いくらい。
そりゃあ、高さがあるって言っても2階だし、
スケッチブックをグラウンドにみえるようあげれば、
気づく人は気づくだろう。
お互い無言と言えど、4人はそれそれ
違う空気だった。
上の2人は目をらんらんと輝かせて。
下の2人は気まずそうに距離をとっ……ん?
(…なぁ、メイ。あの2人、特にレンの方
顔赤くないか?)
(うん。恥ずかしいというより…照れる、みたいな?)
なんて、上の2人が考えていると、突然
密がレンの手首をとり、走り出した。
…しかも、グラウンドを離れ、
ほぼ無人となっている校舎の方へ。
「!!
メイ、行ってみよ!(≧∇≦)/」
「おっけー!」
「…てゆー夢をみたんだよね」
「夢かよ!?」
時刻は7時45分頃。
雪々が昨日みた夢を、
採和にガチっぽく話していたようです。
「おはよー」
メイがゆっくりと登校してくる。
「ちょとメイ、きいてよー」
ガクガクと採和がメイの肩を揺さぶる。
「うわっ。ストップ、ストップ~
なぁにぃ~…」
「コイツがさっき………」
話しをきき終えたメイが嬉々として
やろう!と言ったのはもちろん、
残り3人が全力で止めたのは言うまでもない。
今日も彼女らは平和です。
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