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回想
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「なん、で…そんなこと言うの?」
おれの目の前にいるのは、ずっと昔から知ってる
幼なじみの“宮良 優”(みやら ゆう)
一番仲がいい トモダチ だし、おれは、優のことをよく知ってる。
…いや、よく知ってる友達のつもりだった。
『ゆず…いや、譲(ゆずる)。俺は本気だよ』
『知らないよ!突然変なこと言わないで!
何で?おれら友達でしょ!?
どーしてそうゆうこと言うの?
おれたち、男同志だよ!?』
『っ!ちがうっ!
男だから女だからとかじゃない‼
譲だから―『もうヤダ!いみわかんないよ!独りにして!』
譲って優が呼ぶ声が聞こえたけど、止まるつもりは無い。
おれは走り続けた。走って、走って…―
気がついたらあまり知らない場所にいた。
ヴーヴー
携帯からだった。
今だにガラケーなのは、ちょっとした思い出があるワケで…
今まで思いっきり走ってたから気づかなかったけど、
メールや着信履歴がすごい。
全部、優からだ。
優に話があると公園に呼ばれたのは、火曜日の午後5時
ちょっとおれは遅れてしまって、5時過ぎくらいに着いた。
優は先に来ていた。
「ごめん、日直してたら遅れた!」
うん、知ってるって笑うから、
待っててくれればよかったのにって思った。
わざわざ公園にまでよんで話だなんて。
学校じゃだめだったのか?
すると、考えてたことがバレたのか、
「ごめん、なんていうか…話まとめてた」
…めずらしい。
優はいつでも直球だ。
それが行き過ぎて、毒舌になったりするのが
玉にキズなんだけど…。
だからいつも、話でなやんだりしない。
頭もいいから、言いたいことはすぐにまとめられるし
思った事をすぐに言うから。
「で?話ってなに?」
優が考えて、なおかつ場所を選び話をするくらいだ。
よほど大事な話なのだろう。
「あー…。考えてたけどさ、俺、オブラートに包むとか
やっぱムリだから、普通に言わせてもらうけど。
ゆずの事、好きだから」
「…」
「…」
!?
うん。ちょっとマテ、
落ちつこう?な?おれ。
“すき”って好きか!?
えーと、
「う、うん。
おれも優好きだよ?」
「…はぁ。
お前の“スキ”は、“ライク”か?“ラブ”か?」
な、なんなんだ、この展開。
え?ライクじゃないの??
「…前者です」
「うん、だろうな。
ちなみに俺は後者な。
つまり、恋愛対象。OK?」
…パニックです。
脳内の思考がショートする。
え?優おれ好き?ラブ?love?
えええ!?
パニクった結果…
「なん、で…そんなこと言うの?」
…で、始めにもどり、今に至る。
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