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帰宅手段
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「そーいえばさあ、帰り、どーすんの?」
「うーん…歩き?」
財布もないし、必然的にそうなるだろう。
彼女をみると、
ポカーン
いや、本当に。彼女はポカーンって顔をした。
おれに何か言おうとしたけど、相手がでたらしく、おれから顔を背けた。
「あ、お母さん?っ…」
「アンタ今どこにいんのよ!?」
っと、少し離れたおれにもきこえるぐらいの声がきこえた。
彼女はというと、思いっきり顔をしかめて、
1度だけガラケーを耳から離した。
「あ~、ごめん。―…。うん、今?7時すぎ。
――――…スミマセン。いろいろあって…。
詳しくはあとでちゃんと説明する。…っとその前に1つお願いが。
うん。一人ウチに送れる?
―…ちがうって、一言で言うと、人助け?みたいな」
おれが、え、ちょっと…と言ってる間にも、
彼女は話を進め、
「じゃあ、いつものところで」
と言って、通話を切ってしまった
「ちょっと、なんでおれ送ることになってんの!?」
「いや、一人で歩いて?しかもこんな事があったのに
帰るとか言ってるバカたら?」
ニッコリと笑って…けど、目ェ、笑ってない。
「とりあえず、すぐ近くに公園あるからそこ行こう?」
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