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実家3
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なかなか離れようとしないニックスに、流されちまってる俺がいる…。
なんつーか、なぜかこいつの腕の中は心地良すぎるんだ…。
いやいや、そうじゃなくて!
しっかりしろ、俺!
いい加減苦しいからやめろとか、親が待ってるからとか言ってみたものの…
「んー、もうちょっとだけ。」
とか言って、さらに腕に力を込めて来やがった。
こいつまさか、親の前でもこういうこと平気でするつもりじゃねぇだろうな?
「オイ!もういい加減にしろって!」
少し強めに言ったら、やっと渋々離れてくれた。
しかし、近距離でジーッと見て来た。
「…もう、その顔を見ちゃうと、やっぱり離れたくないよ。」
「は?どんな顔だよ!」
「雪也、離れるとさみしいって顔するんだもん。」
「はぁ!?んな顔してねぇっつーの!!」
何言ってんだ、こいつ!!
それじゃまるで、俺のほうが、こいつのこと、す、好き、みたいになるじゃねぇかよ!!
「ふふ、素直じゃないところも、かわいいよ。」
出た、余裕の王子スマイル。
「はいはい、もうさっさと行くぞ!」
「わかったよ。帰って来たら、いっぱいイチャイチャしようね。」
「………」
開いた口が塞がらないとは、このことか。
俺が睨んでいることには気づいていないかのように、キラキラした顔のままジーッと見つめ続けて来る、ニックス。
「いいんだね?うれしい!」
俺が何も言わないのを、肯定したと取ったらしい。
アホか!!
「んなわけねーだろ!泊めたのだって、昨日は仕方なくなんだからな!!」
あぁもう!なんか、なんでか、ちょっとでも油断すると、流されそうになるのはなんでだよ!!
こいつ、変な魔法でも使ってんじゃねぇだろうな?
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