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デート3
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ニックスの希望で、遊園地に来た。
ベタすぎんだろ。
ま、最初はベタがいいのはわかるけどな。
つーか俺は、今朝のモヤモヤが晴れないままで、遊園地を楽しめないでいた。
ニックスは遊園地に来たのが初めてだから、すげーはしゃいでる。
俺もそれなりに楽しいけどさ。
手をつなぎたがるニックスのことは、全力で拒否した!
おかしいだろ、男同士が手つないで遊園地で遊んでたらさ!
まぁ、男2人だけで遊園地に来てる時点で、けっこうおかしいだろうけどな…。
土曜だからけっこう混んでて、乗り物は待ち時間が長かったりするのに、ニックスはずっと楽しそうに喋っている。
つーか常に、王子的なアレで?いちいちエスコートしてくるから調子狂うっつーの。
ちょっとした段差にも、気をつけてって言ってくれたり、言ってくれるだけじゃなくて、スッと腰を支えてくれたりとか…。
こんなイケメンに、いちいちこんなことされたら…
されたらさぁ!!
……されたら?
いやいや、ない!絶対にない!!
そんなこと、ありえねぇ!!
「雪也?頭振って、どうかした?」
ある気持ちが浮かんで来そうなのを消そうと、無意識に頭を振っていたらしい…。
「…いや、なんでもねぇよ。」
「そう?次はね、あれがいいな。」
あれ、と言ってニックスが指したのは…
本当の幽霊がたくさん棲み付いてしまっているというウワサの、すげー長いおばけ屋敷だった…。
「あれはぜってぇダメだ!!あれだけは行かねぇ!!」
俺は、おばけ屋敷が苦手というか、恥ずかしいから言いたくねぇけど、めちゃくちゃ怖い…。
小さい頃に行って、ちょっとしたトラウマになって以来、懲りて入ったことがない…。
「えー?せっかくのデートなんだから、全部制覇したいのに、どうしてもダメ?」
また出たよ、その捨てられた子犬みたいな顔。
小さい頃以来行ってねぇし、大丈夫だったりするかな…?
せっかくのデートとか、その顔とか、色々ずるいけど、仕方ないから今回だけは行ってやることにした。
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