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日常1
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「ニックス、ちょっと手伝ってくれ!」
俺は今、料理の真っ最中だ。
「何かな、ハニー!」
踊り出しそうな勢いで近づいて来る、ニックス…。
「だから、そういう呼び方やめろっつってんだろ!」
こいつと一応…つ、付き合うことになってから、ハニーとか、ベイビーとか、一番ひどいのはマイ・スイート・ハニーとか、気色悪ぃ呼び方をして来ることが多々ある。
「照れてる雪也ちゃん、何かな?」
「………」
「ゆ・き・や?どうしたの?」
「もういい、自分でやるから、あっち行ってろ。」
このゲロ甘な雰囲気に、耐えらんねぇ…。
「つれないなぁ。」
「っ!!オイ!やめろよ。」
後ろから抱きしめられている…。
これ、よくやられるやつ。
俺は料理中だっつーの!
「雪也、好きだよ。」
「っ!!……み、耳元で、言うなよ…。」
腹辺りに回された腕で、さらにギュウギュウときつくホールドされる…。
「耳真っ赤だね。かわいい。」
「……料理、出来ねぇから、離せよ…」
かわいいって言われることにも慣れちまった。
最初はスゲー嫌だったハズなのに!
慣れって怖ぇ。
つーかニックスには言わねぇけど、なんかちょっと、うれしいような気さえしてる…。
俺、ニックスにほだされ過ぎじゃねぇか?
「じゃあ、料理終わったら、キスしていい?」
“じゃあ”って、なんの“じゃあ”だよ!
「…意味わかんねぇ。」
「ダメなら離さない。」
いやいや、家にいる時はほとんどくっついてるくせに、何言ってんだよ!
なんで付き合うなんて言っちまったんだ、あの時の俺ーー!!
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