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対価4
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「そっか、残念。結婚したら紹介してくれるよね?」
「…あ、うん、まぁ……つーか俺は、まだ結婚するなんて、認めてねぇからな!」
「そんなぁ!僕はこんなに雪也のこと、愛してるのに!」
「っ!!!」
……あ、あ、愛してるって!!!
「雪也?なんでそんなに赤くなってるの?」
「……だ、だって…今……」
「ん?雪也、言ってみて?」
「…やだ!言わない!」
「あー、もしかして、愛してるって言ったことかな?」
「っ!!」
…こいつ、また言いやがった!!
「大好きがあふれすぎたら、愛してる、になるでしょ?」
「…は、恥ずいだろ。」
「ふふ、それは、うれしいって解釈していいよね?」
「な!ち、違ぇよ!」
「素直じゃない雪也ちゃん、僕はわかってるよ。」
またこういうこと言う!
「知らね。」
ソファに隣り合って座っていたけど、ニックスがさらに距離を縮めて来た。
「そんな素直じゃない雪也ちゃんは、朝言ったこと、考えてくれた?」
肩を抱かれて、ギュッと密着させられ、顔をのぞきこまれた。
もうその話かよ…。
正直なこと言うのは、本当に恥ずい…。
「…もう話さないと、ダメか?」
「先延ばしにすると、余計に話しにくくならない?」
「うー、確かに、そうかも…。」
ニックスの優しい声と、密着してる部分の温かさは、いつも俺を安心させる…。
だから、ほだされてるみてぇで、困る…。
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