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初めて2
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とうとう、家のすぐ近くまで着いちまった…。
いつも通りスーパーで買い物したけど、なんか何作るか全然考えられなくて、豚キムという、ものすごく簡単なものにしちまったし…。
つーかよく考えたら、キムチって…
は、初めての前なのに、色気無さすぎだよな…。
やっぱり買い物し直そうかな…。
でも、授業終わる時間をニックスは知ってるし、あまり遅いと心配するかもしんねぇよな…。
ダァッ!
もう!!こんなウダウダ考えてんの、俺じゃねぇし!!
やっぱりニックスといると、俺じゃなくなる!!
これって、どんどん好きになっちまってるから、なのか…?
怖ぇよ…。
このまま俺、どうなっちまうんだ?
け、結婚とか、想像できねぇけど、認めちまうことになるのか…?
俺の20歳の誕生日まで、あともう2ヶ月ちょいしかねぇし…。
ホントに俺、結婚なんて…。
いや、でも今日は、先のことより、今のこと、だよな…。
「ただいま。」
「お帰り、雪也。雪也がいなくてさみしかったよ。」
靴を脱ぐと、毎日飽きもせず、相変わらずの大歓迎で、ギューッと抱きしめられた。
「…苦しい、つーの。」
「雪也の抱き心地は宇宙一だよ。」
「はいはい。つーかそんなに何百人も抱きしめたのかよ。」
「え!雪也がヤキモチ妬いてくれてるー!すっごくうれしい!」
「っ!は?ち、違ぇよ…。」
「ふふ、大好きだよ。」
「………」
「ご飯は炊けてるから、雪也の美味しい料理を早く食べたいな。」
ニックスは、王子のくせに、炊飯器の使い方を覚えて、メシを炊けるようになっていた。
つーか王子がそんなことしなくていいのに。
あ、そうだ、とてつもなく色気のねぇ、豚キムにしちまったんだった…。
「…豚キムにしちまったんだけど、いいか?」
「もちろんだよ!キムチはこっちに来てから初めて食べたけど、美味しいよね!」
ニックス、普通だな。
つーか普通にしてくれてんのか。
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