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Actー2
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俺がコスプレを始めたのは、一年半ほど前、中学二年の時のことだった。
ずっと憧れていた男に勇気を振り絞って告白したら、こっぴどく振られたのがきっかけだ。
普段そんなに感情を露わにしない俺だが、周りにもわかるくらいに落ち込んでしまった。学校に行く以外は、ひたすら部屋に閉じこもった。
そんな俺を見かねて、ある日、すぐ上の姉、由梨(ゆり)に強引に連れてこられたのがとある写真スタジオだった。
そこで俺は由梨と由梨の友人たちに化粧を施され、ウィッグを被せられ、衣装を着せられ、あれよあれよという間に鏡の前には美少女が座っていた。
「これ……誰?俺?」
乾いた声を出すと、由梨はふふんと自慢げに言った。
「そうよ、これは正真正銘あんたよ。紘也(こうや)」
あんた普段眼鏡だけど、取ると整った顔してるし女装似合うと思ったのよね。あたしの見立ては間違ってなかった!
嬉しそうに言う由梨の声は全く入ってこずに、俺は呆然として鏡の中の自分を見つめていた。
その後、さあ撮影だと由梨たちに急かされ、俺は何百枚も写真を撮られた。自分ではないような姿で、自分ではしないようなポーズを取らされるのにはなぜか気分が高揚して。
気がつけば、俺は由梨に言っていた。
「ねぇ、またコスプレ、やらせて」
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