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学パロ fjhr←ky (fjhr)(kyhr) 3
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kyside
はぁ…ヒラ可愛い。
机に肘をつきながらぼやーんと考えてると、先生に呼ばれた。ぼやぼやとした感情から、思考が追いついていかないのかヒラのことしか頭になかった。
俺はヒラが好きだ。何日も何日もヒラにアタックしてるのに全然気づかねーのあいつ。
あいつは、フジのことが好きだから俺のことなんて…。
ky「ああああああああっ!!!ったく!!」
あ、やっべ。授業中ってことぶっ飛んでたわ。
俺の方をみてみんな笑ってやがる…。
あーーーっ、早く昼になれよまじでー。早く終わってヒラの弁当を食う可愛い姿が見てえって言うのによ
先生「------------っと、今日はここで終わりです。」
「「「ありざしたー」」」
ky「おわっっっった!昼飯昼飯!」
fj「キヨどうしたんだよ急に叫んだりしてw」
ky「あ?まああれだ、腹が減りすぎてよ。」
fj「面白かったほんとwww」
フジ、なんでこいつなんだよ…。フジとは友達だし、もちろん一緒にいて楽しい。
でも、いつフジがヒラの気持ちに気付いてもおかしくない。ヒラはわかりやすいが、フジは鈍感だ。フジがヒラと付き合ったら…?ダメだ、そんなこと考えたら。
ky「おい早くA組に行こうぜ。」
fj「おっけー」
嫌な考えを吹っ飛ばして、ヒラに会いに行く。
…しかしそこにはヒラとこーすけの姿はなく、仕方なく俺とフジで食べることにした。
ky「お前とかよ」
fj「なんでちょっと嫌そうなの!?」
いつもこんなやりとりをしてはバカだなぁって思う。
会話も毎日おんなじような話ばかり
ky「なあ、C組の○○さんめっちゃ可愛くね?この間話しかけられたわー!」
fj「えぇ!?くっそwいいよなーモテる男はーww」
出来るだけ可愛い女の話をしてフジの興味をそっちに向くようにしている。だって、フジもヒラのことが好きだったらもう勝ち目ねーから。
ky「フジだってモテんじゃね?美術部では結構モテるって聞いたぜ?」
fj「やめてよ照れる!」
ky「きも」
fj「泣いちゃうww
でもさ、この間本当に後輩の女の子から告白されちゃってさ…。てか、この話他の奴らには言うなよ!絶対茶化されるし」
まじか。初耳。
ky「なんでだ?てか、付き合わねーの?」
付き合ってくれたら、ヒラはフジのことを諦めんのかな…
fj「うーん…なんか好きじゃない人と付き合うのってどうなのかなー。あとなんか最近わからないけどヒラ…いや、なんでもない。」
ky「ヒラ?ヒラがどうかしたのか?」
fj「……俺さ、今までヒラとずっと友達としてやってきたんだけどさ、どうしてなのか今日ヒラのこと『好き』『可愛い』って思っちゃって…。これ、友達としてってことかな…」
ky「…。」
フジも…ヒラのこと…嘘だろ?
ky「んー、ヒラってさ、小動物みたいな部分あるじゃん?だからそれを見て好きとか可愛いとか思ったんじゃね?わかんねーけど。」
変なことを口走る。嫌な汗が薄っすらとおでこを覆っているのがわかる。
なんでこんなクソ寒い日に汗かいてんだろ俺
fj「そーか〜気のせいかな〜。」
ky「おう。てかその子可愛いのか?告ってきた子。」
話題を戻した。
fj「部活の時は俺によく質問とか話しかけてくれるし…。可愛いと思う。ってなに言わせてんだよw」
ky「付き合ってみれば?もしかしたら付き合って行くうちに好きになるかもしれねーぜ。」
また。
フジが他のこと付き合うことを望んでる。だから変なことが口走るんだ。
勝ち目がないことくらい、わかってんだよ…。たった今両思いってわかった親友を突き放そうとしてんだぞ?
今なら引き返せるんじゃないのか?
…ヒラもフジのことが好きなんだよって言えば、ヒラも幸せ、フジも幸せ。
なぁ、フジ。実は、
発したと思った言葉は、俺のどろどろの感情によってかき消された。
fj「うーん…わかった!」
悪りぃヒラ…。俺、最低だわ…。
でも、これで…。俺の方を向いてくれるか?
ちょっとだけ、俺のわがまま。
弁当を食べ終えて、フジがちょっとその子のところ行ってくるわと言ってどっか行ったから携帯を見る。ラインを開いて見ると、こーすけからのラインが一件。
ksk【ヒラ、やっぱりフジが好きだって】
俺は前に、こーすけにはヒラのことが好きだって言ってある。そのときに、ヒラはフジが好きってことを承知の上で、話した。
こーすけに相談してきたってことは…。
ky【こーすけ、俺どうすればいい?】
と、文字にしては見たものの送信ボタンを押せなかった。
今まであんな威勢良かったのに二人が両思いってわかった途端俺が俺じゃないくらい気持ちが動揺した。
フジだけがヒラと同じ時間を長く過ごせて
フジだけがヒラの色んな表情をみて
フジだけがヒラの身体に触れられる
俺って、こんなだったか…?
ヒラに溺れれば溺れるほどこの感情は膨らんで行く。
取り返しのつかないことをした、
これで…ヒラが手に入る。
嬉しい、待ち望んでたはずなのに、
なんで俺、泣いてんだよ。
hrside
午後の授業が終わって、図書室でくつろいでいた。
hr「ん〜はぁ…。」
薄暗いこの空間に俺のため息が吐かれる。
キヨと一緒に帰るようになってからは、いつも図書室で携帯をいじる。
帰り道に必ず寄り道をするのでそのお店探しをする。
というか、キヨは俺といて楽しいのかな?
キヨは俺とは真反対の性格で、明るくてモテてスポーツ出来きて友達も多いのに。
まあ、いっか。俺も楽しいし。
hr「…ん?って、雨めっちゃ降ってんじゃん!?」
窓に近づいて、グラウンドを見ると誰も居なかった。外の部活も撤収した後だった。
そろそろキヨがくるな。
そう思って、スマホの画面に目を落とす。
最近流行りのゲームに熱中していると、ドアがガラガラと開く音がして振り返る。
ky「よっ、ラーヒー帰ろうぜ。」
hr「!!キヨ、めっちゃびしょびしょじゃん!風邪引くよ?」
ky「急な雨だったからな。」
hr「まったく…ちょっと待って、何か拭くもの…。」
ky「いいよ。帰ろ」
キヨはそう言って俺の手をぎゅっと掴んできた。
な、なんか恥ずかしいんだけど…。
hr「…キヨ、なんか恥ずかしいんだけど。」
ky「…。ごめん少しこうさせて。
hr「…わかった。」
キヨのどこか悲しそうな顔を見て俺は何も言えなくなった。
ky「ヒラ、どこ行きたい?」
hr「え、うーんそうだなぁ〜。」
まずい。さっきまで懸命に調べて居たお店の名前とか場所とか全部忘れた。
えーっと…あ、そうだ。
hr「俺の家、寄って行く?キヨんちからだと遠回りになるけど…」
全身びしょびしょだし。
ky「…いいのか?」
hr「うん!あ、新しいゲームもあるよ!この間キヨがやってたやつの最新作!」
ky「まじで!?さすがラーヒーわかってんじゃん!」
キヨがびしっと俺の肩を叩いてくる。
これがいつもの目を輝かせたキヨである。
なんか嬉しくなって俺も一緒に笑った。
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はーい。
次はヒラのお家から始まります〜
キヨくんはまだフジにああ言ったことを後ろめたく思っててヒラと話したり、接したりしていいのかとさまよっています。
フジくんに至ってはよくわかりません!
こーすけくんは、いつでもヒラの味方です。
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