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学パロ fjhr←ky (fjhr) (kyhr) 5
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hrside
キヨと付き合ってから2週間が経った。
学校では俺に話しかけてくれて、最初はぎくしゃくしてた俺もキヨに引かれるがままに慣れていった。
ky「んっーーーっ!!!楽しかったな〜!」
hr「あははっ、キヨってば本気出しすぎだよぉw」
今日は金曜日の放課後
キヨと付き合ってからはほぼ毎日キヨと二人で遊んでい
る。フジ達と遊ぶと、俺がまだ変に意識しちゃうから…
こーすけには俺たちのこと言ってあるけど、なんとなくフジに言い出せなかった。
〜♩
hr「キヨ、電話なってるよ?」
ky「…あぁ、これは出なくていいやつだから。気にすんな」
hr「そう、ならいいんだけど」
最近、キヨの電話がよくなる。その度電話には出ないで切ってるその表情はあまりいいものではない
何かあったのか、と尋ねて見ても「気にすんな」しか言ってくれない。
人間、誰でも一つや二つ隠し事はあって当然、俺もあんまり気にしてはいなかったんだけど頻度がだんだんと増えて来ているのだ。
帰り道を歩いているとキヨが話しかけてくる。
ky「…ヒラは、俺といて楽しいか?」
hr「えっ…どうしたの急に」
ky「いいから。」
hr「楽しいに決まってんじゃん、逆にそれは俺のセリフ。」
ky「そうか、…ありがとな。」
キヨはニコッと笑って俺にキスを落とす。
まだ慣れないこの行為にどうしても顔が赤くなってしまう
hr「ん…もう、やめてよ…。」
ky「ヒラ可愛い」
hr「はぁ!?可愛くない!」
ky「十分可愛いだろ、じゃあまた明日な!」
hr「あっ、うん…また明日!」
キヨとわかれるのが寂しいと思いながら俺はまた歩き出す。交差点をわたってすこし歩いたら、フジと毎日待ち合わせをしていた十字路に差し掛かる。
hr「……。」
ここ一週間、フジと待ち合わせをすることはなかった。
俺がもたないとおもったから、「ごめん、少しの間早めに学校行くから待ち合わせ行けない」と短い文面のメッセージをフジに送ってからずっとこーすけとキヨと登校している。フジに悪いなあって思って、あとで話を聞くと最近は彼女と一緒に登校しているらしい。
hr「フジ…」
キヨと付き合っている。今にも壊れそうな俺をずっと支えてくれたキヨ。
大好きだ。
fj「ヒラ…?」
hr「!!!!」
突然、フジの声が俺の耳を突いてその方向に首を向けると
フジがそこに立っていた。
最悪だ…。しかもさっき「フジ」と言ったこと聞かれてないだろうか。
フジは少し怒ったように俺に近づいてくる
焦って変な汗と気まずさなど、いろんなことが俺の中でぐるぐると回った。
hr「ごっ、ごめん、いそいでるから、」
顔もまともに見れなくて、逃げようと足を動かしたと思ったらフジに腕を掴まれて逃げられなかった。
fj「待ってよ、なんで俺のこと避けんの?…最近、お昼にも誘ってくれないし。俺、なんかした?」
hr「別に、避けてなんかっ…」
fj「嘘。あと、ヒラってキヨと仲良いよね…俺とは全然話してくれないし俺…ヒラと喋りたい。言いたいことだって、たくさんあるんだよ。」
フジの目が「逃さない」と、言っているような気がしてもう無理だった。
俺の目からは生暖かい涙が溢れてきて、同時にとても苦しい気持ちになった。
hr「フジにはっ…彼女さんがいるんだから、…」
fj「何それ。彼女できたからって、なんでここまで避けんの?意味わかんないよ…それに…____」
hr「………ジ……き………ん…よ…。」
fj「なんて言った?」
hr「俺はっ…!フジが好きなの!!!!」
fj「……え…?」
フジは目を見開いて驚いたようにこちらを見る。俺も、嫌なことを口走ってしまったと後悔…いや、むしろなんだか清々しい気持ちになった。
hr「俺さ、ずっとフジのことが好きだった。でも過去形だよ。ずっとずっと…叶わない恋と分かっていても何処かで期待していた自分がいた。毎日、友達として一緒に歩いたり喋ったり…。フジに彼女ができたって聞いたときは俺泣いちゃってさ。」
fj「……ヒラ、」
hr「ぐずぐずと引きずってさ…ははっ、俺気持ち悪い?幻滅した?だから今まで避けてきた。少し時が経てばこの恋心は忘れられると思ったから。」
fj「まって、」
hr「でもさ…そんな俺に、好きって言ってくれるやつが居たんだよ。」
fj「…」
フジが話しかけてくるのを無視して、一人でつらつらと喋った。
ああ、フジ。
好きだったよ。
でも
今は
キヨが好き。
大好き。
キヨごめんね、ここまでかかっちゃった。
俺本気でキヨのこと好き
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
少し戻ります。モブ女でてくるよ。
fjside
「フジ先輩、付き合ってください!」
うつむきながらそういうこの子は、俺の後輩。
綺麗なミディアムヘアーで変に着飾ってない、清楚でおしとやかな女の子。
キヨが「付き合えば?」って言ってくれたから、俺は付き合うことにした。好きでもない子と付き合うことに最初は気が引けたけど、付き合ってみないとその人の良さもわからないと思ったから結局付き合うことになった。
一応、後押ししてくれたキヨにはラインで一言連絡を入れておいた。その後返信がないけど、キヨだし既読無視はよくあることだ。
ヒラとこーすけには、また後で機会があったら話そう。
付き合ってから1日目
「フジ先輩、お昼食べません?先輩の分も作ってきました…その、良かったら…。」
そう言って俺の教室までわざわざ足を運んでくれた彼女。
「うん、いいよ。」と、俺より遥かに小さな彼女を見て答えた。
顔を真っ赤にしている彼女を可愛いと思った。
そう言えば、前にヒラが真っ赤になってるのを見て可愛いと思ったなぁ。
やっぱり小動物みたいだと可愛いって思うんだな。
付き合ってから2日目
「フジ先輩、一緒に帰りましょ?」
そう言って部活終わりに一緒に帰ろうと声をかけてくれた彼女。
「うん、いいよ。」と、帰りの支度をしながら答えた。
手を繋ぎたいのかな?って思ったから手を繋いだ。
びっくりしたようにこっちをみてからニコッと笑った彼女は可愛いなって思った。
そう言えば、ヒラはいつも冷え性だったなぁ。ずっとポッケに手を突っ込んでたから心配してた。
付き合ってから5日
「フジ先輩、今週の日曜日空いてますか?ライブのコンサート券2枚あるんですけど…。」
俺の好きなバンドのコンサート券を彼女が2枚差し出して一緒に行こうと誘ってきた。
「うん、いいよ。」と、俺はすこしわくわくしながら答えた。
どうしようか?何時に集合?など、デートの計画を立てる彼女は楽しそうだった。俺は彼女に合わせればいいやと思って、お任せすることにした。
そう言えば、ヒラと二人で行った小さなバンドのライブでは帰りにめちゃめちゃ雨が降ってきてびしょ濡れになりながら帰ってきたのを思い出す。
最近…ヒラと会ってないな。
付き合ってから1週間
「フジ先輩!今日も一緒に帰りません?」
部活終わりにまた彼女が話しかけてくる。カバンを持って
「ごめん、今日はちょっと。」って答えると彼女は残念そうにした。
今日はヒラと一緒に帰りたいな。最近喋ってないし、図書館に居るかもしれないから、行ってみよう。
…居ないな。
まあ、どうせすぐ会えるっしょ。
付き合ってから1週間半
「フジ先輩、遊びに行きません?」
彼女が遊びに誘ってきた。
「ごめん、今日はちょっと。」
と、一言言って授業が終わった途端ヒラの居る教室まで行く。今日こそ、と思っていち早く行ったのにヒラは居なかった。
…ヒラに会いたい。
付き合ってから2週間
「フジ先輩…私のこと好きですか?」
「うん、好きだよ。」って答えておけば大丈夫。
なのに
頭に浮かぶのはヒラのこと。
俺の口から飛び出した言葉は
「ごめん…。
俺、君のことは好きじゃないみたい。」
泣き出した彼女を特になんの感情もなく見つめて居た。
ヒラ。
俺はお前が好きなのかな?
違う、
この2週間、ずっと会えなくて
寂しい、
ああ…。なんで俺は早く気づかなかったんだよ。
fj「ごめん、」
「いえ…。なんとなくそんな気はしてました。…もう行ってください…これ以上は耐えられません…。」
俺は。
ヒラの。
帰り道。
誰も俺の横には居なくて、ぴゅうっと冷たい風が頬をかすめる。
キヨがいつもいる道からこーすけが携帯をいじってる交差点をすぎて、ヒラと毎日待ち合わせをして居た十字路に差し掛かる。
誰か人が立って居た。直感的にヒラ、と感じてから俺は行動が早かった。
ヒラの横顔を見て確信に変わる。
fj「ヒラ…?」
hr「!!!!」
びっくりした顔、ああ、ヒラだ。俺の会いたかったヒラだ。でも、今まで一切連絡がなかったことの怒りからすこしヒラに問い詰める。
ヒラは逃げようとする、でも逃さない。目をまっすぐに見つめるとヒラの目から涙が伝って居た。それからすこしの沈黙。ぼそぼそと喋り出したヒラの言葉が聞き取れなくて聞き返す。
思いもよらない言葉が返ってきた。
hr「俺は、フジのことが好きなの!!!」
え…?
俺はもうよくわからなかった。
でも、そこには顔を赤らめてこっちを見ながら泣いているまぎれもないヒラがいる。
嘘…ヒラは…俺のことが…。
「俺もヒラのことが好きだ。」
そう言おうとした俺の口はヒラの早口な言葉に塞がれた。
hr「俺さ、ずっとフジのことが好きだった。でも過去形だよ。ずっとずっと…叶わない恋と分かっていても何処かで期待していた自分がいた。毎日、友達として一緒に歩いたり喋ったり…。フジに彼女ができたって聞いたときは俺泣いちゃってさ。」
ヒラ…。
hr「ぐずぐずと引きずってさ…ははっ、俺気持ち悪い?幻滅した?だから今まで避けてきた。少し時が経てばこの恋心は忘れられると思ったから。」
まって…、
俺も、今から言うから____________
hr「でもさ…そんな俺に、好きって言ってくれるやつが居たんだよ。」
俺はっ__________________
ヒラの最後の方の言葉なんて聞こえない。
俺にわかった事実、それは
ヒラも俺が好きで
俺もヒラが好きと言うこと
ーーーーーーーーーーーーーーー
ky「ヒラッッッ!!!!!」
hr「キヨ…!?どうして…。」
どこからともなく現れたのはキヨ。
いいところなんだから邪魔しないでよ。
今ようやく両思いだってわかったんだからさ
俺は今からヒラに思いをつたえるんだ
fj「ねえヒラ、俺もヒラのことが好きだよ。」
hr「…。」
ねえヒラ、ヒラも辛かったよね?
気づけなかった俺もアホだ。
俺も辛かった
彼女といくら一緒にいても
ヒラと一緒にいないと何も楽しくなかった。
ヒラも一緒だったんだよね?
hr「フジごめん」
しかし、ヒラから放たれた言葉は予想とは全く別の回答で、それが正しいなんて認めたくなかった。
fj「…なんで…?」
hr「…っ…」
ky「お前は遅かったんだよ。今、ヒラは俺のもんだ。手ェ出したらぶっ殺すぞ。」
俺は息ができなくなるくらい混乱して、自分のしたことをひどく後悔した。
キヨが
なんで俺に女の子の話ばっかりして来たのか
なんで彼女を作ることを進めたのか
なんでヒラとばっかり仲良くしていたのか
いくら言い訳したってもう遅い。
気付いた時には、君はもう俺の隣にいなかった
隣にいなくなって気づくなんて本当にバカだ、俺。
もう一度
やり直せるなら_____________
ーーーーーーーーーーーーー
おわた
もう少し続きます
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